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Per Olsson|フィーカの時間を彩る4人のシェフたち 2

ストックホルム中心地から地下鉄で30分ほどの郊外に、昔ながらのたたずまいをしたカフェ「Nya Lundbergs Konditori」はある。創業は1945年、ずっとこの街でローカルの人々に愛され続けてきたこの店を、ふた […]

03/07/2018

ストックホルム中心地から地下鉄で30分ほどの郊外に、昔ながらのたたずまいをしたカフェ「Nya Lundbergs Konditori」はある。創業は1945年、ずっとこの街でローカルの人々に愛され続けてきたこの店を、ふたりのペイストリーシェフ、パー・オルゾンとマティアス・ウォルマークが受け継いだのは5年前のことだ。
「それまでは、世界料理オリンピックのナショナルチームに所属していたり、ペイストリーを教えていたりした時期もあり、ストックホルムの街中に自分の店ももっていたんだ。でも、受け継がないかと話があったとき、この場所で原点に戻るのもいいかもしれないと思った。もともとこの店のクラシックな雰囲気が好きだったこともあって、昔ながらのシンプルなスタイルでやってみたくなったんだ」と、パー。
壁もソファも創業当時を再現するようにリニューアルし、伝統的なフィーカのお菓子、プリンセストータからバキュームクリーム、シナモン&カルダモンバンまで、素材をオーガニックに厳選し、あらためて一からていねいにつくり始めた。コーヒーも昔ながらのスタイルで、一度オーダーすればおかわり自由。労働者のおじさんたち、子どもを抱いたお母さん、勉強中の高校生など、小さな店はずっと満席で、皆それぞれの時間を過ごしている。
「子どものころを思い出すようなこの環境で働けるのは、すごく幸せなこと。それに、何もなかったこのエリアに少しずつ人が集まるようになってきたのも嬉しいことだと思っているよ」
Nya Lundbergs Konditori
www.lundbergskonditori.se
 
» PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA Issue