Menu Links
  • Photography: Gustav Karisson Frost

フィーカなしにスウェーデンはない!|Editor’s Note #55

, 2017/11/30

“フィーカ”とは、スウェーデンの言葉でコーヒーを飲む時間、つまりお茶の時間のこと。スウェーデンの人々は、朝でも、昼下がりでも、夕方でも、夜でも、いつでもフィーカをする。家で、職場で、カフェで、家族や友人、同僚、それからこれから親しくしたいと思う相手を誘ってフィーカする。

このシンプルな行為には、じつは文化的な意味合いもあって、思想的な要素も含まれている。フィーカはスウェーデンの社会や文化のなかで育まれた習慣のひとつで、質の高い時間を確保するための方法。そう、スウェーデンの人々には毎日、フィーカの時間が与えられているのだ! 1日に2回でも、もっと多くてもいい。フィーカは、単にコーヒーを飲むというだけでなく、生活をより豊かにするための口実でもある。だから政府や企業がフィーカを積極的に取り入れることを推奨しているのだ。スウェーデンの企業は、毎日10時と15時ごろ、フィーカの時間を取ることを義務づけられている。

フィーカには必ず甘いお菓子がついてくることも忘れてはいけない。シナモンバンやケーキ、7種のクッキー、それから手軽に食べられるオープンサンドなどもフィーカのお供。最も一般的なフィーカの飲み物はコーヒーだが、お茶やコーディアルドリンクなどでフィーカをする人もいる。フィーカのおやつは、たいてい陶器の皿に盛られ、飲み物はスティグ・リンドベリがデザインしたようなカラフルな花柄のカップや、シンプルな白いカップに注がれる。

会社ではカジュアルなミーティングの場として、フィーカを取り入れることもある。かしこまった会議とは異なり、間欠泉のようにいいアイデアがふっと浮かんできたりするのも、フィーカならでは。リラックスした状態だから、それぞれの考えを心地よくシェアし、意見も言いやすかったりするようだ。

フィーカをすると、内面的にも身体的にもいい作用がもたらされる。時間を共有し、お互いを見つめながら話すことで、本物の質の高い時間を楽しむことができる。そう、フィーカは、陽だまりにいるかのような心地いい時間。良い仲間、思いやりのある関係性、体にやさしいお菓子や良質なカフェインが、最高に満たされた時間をもたらしてくれるのだ。
 

No Fika! No Sweden.

To ‘FIKA’ is a Swedish concept, meaning simply ‘to have coffee’. ‘Fika’ happens at any time, morning, afternoon, evening and night. Fika can be savoured at home, at work or in a cafe. It can be with colleagues, family, friends, or someone you are trying to get to know.

While the act of ‘fika-ing’ is simple; the cultural connotations associated with ‘fika’ are complexly enlightening. To ‘fika’ is a Swedish social and cultural phenomenon, a legitimate reason to set aside a moment for quality time. Yes, quality time for each and every Swede! Everyday! Two or more times a day. To ‘fika’ is not just to drink coffee it’s literally a guise for living a good life; accepted and respected by individuals, the state and corporations alike. Most Swedish companies require workers to take two ‘fika’s’ daily one at 10:00am and another at 3:00pm.

Fika is not just coffee! The accompanying sweets are crucial. Cinnamon buns (Kanelbulle), cakes, cookies (seven types no more, no less), and even open-faced sandwiches are common ‘fika’ fare. The most standard ‘fika’ drink is coffee, but tea or cordials are popular drinks as well. ‘Fika’ food is usually served on ceramic plates and drinks are usually drank in small cups decorated with colorful Stig Lindberg designs, flowers or just simple white porcelain.

At work, ‘fika’ meetings unlike conventional meetings are commonly a geyser of ideas as thoughts flow without the formalities, nervousness, and sterility of ‘normal’ meetings. And ‘fika’ meetings have the added benefit of making it easier for quieter types to feel comfortable sharing their thoughts as well.

When done properly ‘fika’ creates both a mental and physical high for each participant. A series of moments of sharing, staring and daring your fellow ‘fika’ partners to enjoy the instance of authentic quality with you. And ‘fika’ is about basking in the warm and fuzzy feeling of relaxation and contentment that comes from ‘good company’, ‘kind companionship’, ‘wholesome sweets,’ and ‘well brewed caffeine’.
 
» PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA Issue

Tags: , ,









Vete-Katten|FIKA café in Stockholm 10

ヨーロッパらしいクラシックなティーサロンのたたずまいを残す、1928年創業の老舗ベーカリーカフェ「V… »STORY

Bageri Petrus|FIKA café in Stockholm 9

週末ともなると店の前に長蛇の列ができるほど、パンのクオリティに定評のあるベーカリーカフェ。今回の滞在… »STORY

UNITED ARROWS green label relaxing GREEN TRAVEL vol.12 Sweden

UNITED ARROWS green label relaxing × PAPERSKY「GREE… »STORY

Sophies Canelé|FIKA café in Stockholm 8

ストックホルムの街にはちょっとめずらしいカヌレの店を発見。2年前にオープンしたばかりというここは、オ… »STORY

Kaffe|FIKA café in Stockholm 7

オシャレ過ぎても居心地が悪い。少しの“いなたさ”を求める人におすすめのカフェ。もともとこの近くでカフ… »STORY

6/5/4|FIKA café in Stockholm 6

インディペンデントでクリエイティブな店が集まるソーホーエリアの一角にあるサーフショップ。そのたたずま… »STORY

Drop Coffee|FIKA café in Stockholm 5

カフェから10分ほどの場所にロースタリーをもち、扱う豆はすべて実際に産地を訪ねて見極めたもののみ、フ… »STORY

Green Rabbit|FIKA café in Stockholm 4

次々と新しいレストランがオープンし、食のシーンがますます元気なストックホルムで、ミシュランの2つ星を… »STORY

Petrus Jakobsson|フィーカの時間を彩る4人のシェフたち 4

「子どものころから手づくりの食べ物に囲まれて育ちました。特にフィーカは思い出深くて、子どもながらにコ… »STORY

Elisabeth Johansson|フィーカの時間を彩る4人のシェフたち 3

店はもたず、雑誌やテレビなどを中心にフードスタイリストとして活躍しているエリザベス・ヨハンソンは、母… »STORY

Per Olsson|フィーカの時間を彩る4人のシェフたち 2

ストックホルム中心地から地下鉄で30分ほどの郊外に、昔ながらのたたずまいをしたカフェ「Nya Lun… »STORY

Conrad Tyrséns|フィーカの時間を彩る4人のシェフたち 1

ストックホルムから南へ200kmほどの距離にある、ゴッドランド島ヴィスビーで生まれ育ったというコンラ… »STORY

Try Swedish, Fika Recipes|フィーカの文化からレシピまで

2015年に出版されて以来、さまざまな国で読まれているという、フィーカの文化からレシピまでを紹介する… »STORY

Snickerbachen 7|FIKA café in Stockholm 3

フィーカのカフェ選びは、味だけでなく場所のムードも大切。6年前にオープンしたというここは、1800年… »STORY

シャイなスウェーデン人のセラピーでもある|Sweden Fika Guide 5

1926年の創業以来、サスティナビリティと品質を追求し続けてきたスウェーデンを代表する老舗インテリア… »STORY

Klättermusen いいものをさらに磨いていく職人的なギアを

1984年、「北極圏へと出かける人たちをサポートするための、厳しい自然環境にも耐え得るアウトドアギア… »STORY

会わずに済む今の時代だからこその文化|Sweden Fika Guide 6

ストックホルム郊外の住宅地に、ポツンと赤い屋根のいいたたずまいをしたカフェがある。ジェニファー・リン… »STORY

FJÄLLRÄVEN タイムレスに愛される国民的アイテム

ストックホルムの街を歩けば、あちこちで四角いリュック「KANKEN」を背負った後ろ姿を目にする。あら… »STORY

Full Course Fika|call “家と庭” × 長田佳子 × PAPERSKY

トラベルライフスタイル誌『PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA』発刊を記念して、… »STORY

フィーカは、ごく日常的な小休止の時間|Sweden Fika Guide 4

自然からダイレクトに映し出されたような色彩にあふれるOyyoのスタジオ。ひと言ではなんとも言えない美… »STORY

Café Pascal|FIKA café in Stockholm 2

ストックホルムのカフェで出されるコーヒーのクオリティは、フィーカが育ててきたともいえる。入口脇の棚に… »STORY

Peak Performance アウトドアから見たライフスタイル

ウィンタースポーツのメッカとして世界的に知られるスウェーデン・ジャムランド地方の山村、オーレ。ここを… »STORY

ティーンエイジャーのデートの誘い文句に|Sweden Fika Guide 3

22年来の友人で、ともにアーティストのビヨン・アルダックスとカール・グランディン。ふたりはストックホ… »STORY

Rosendals Trädgård|FIKA café in Stockholm 1

色とりどりの花、あちこちから鳥の声が響き、蜜蜂が飛び交う。ストックホルムの人たちにとって暖かい季節を… »STORY

甘いものがミーティングも弾ませてくれる|Sweden Fika Guide 2

シェップスホルメン島には、水上バスか“王冠の橋”を渡ってアクセスする。4つの美術館・博物館のあるアー… »STORY

Houdini 大自然にいちばん近いアウトドアウェア

「大自然のフィールドがごく日常にあるからこそ、自然への敬意を忘れない。それがスウェーデンに暮らす多く… »STORY

EDITOR'S NOTE

本誌各号に掲載されている、編集長の
Editor's Noteをはじめ、ニーハイメディア・
ジャパンの活動やイベントなどを紹介

ニーハイメディア・ジャパン代表
ルーカス バデキ・バルコ

© 2008-2019 Knee High Media. All Rights Reserved.