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  • NEW YORKPhotography: Yuri Shibuya

JOEL MEYEROWITZ|NYの写真家たち

, 2013/09/30

アート・ディレクター時代にロバート・フランクの写真の撮りかたを見て衝撃を受け、仕事を辞めて写真をはじめた。1962年のことだ。「フランクやアンリ・カルティエ・ブレッソンのように、ヒューマニティの根源を表現するような、また、人の生きるという体験を表現した写真のスタイルに、多大なる影響を受けた」

ブロンクス生まれの生粋のニューヨーカーであり、カラー写真の、そしてストリート・フォトグラフィーの草分けといわれる。「若いころは、この街のすべてが発見だった。人生の意味を学び、被写体のジェスチャーがもつ社会的意味を学んだ。歳をとってからは、自分のアイデアを表明するための場所としての意味合いをもつようになってきた」

世界貿易センターの倒壊後、1年間に渡り、跡地を内部からドキュメントした。「起きた事件、失われた多数の命、現場で写真を撮りたいという欲望、労働者たちの血のにじむような努力、すべてがエモーショナルな体験だった。1年を終えたとき、自分の仕事の社会的意義についての見方が変わっていた」

その結果のひとつが、NY市からの依頼で、市内の約120㎢もの敷地を占める公園の自然を撮りおろした写真集『LEGACY』だ。「大都会のなかにこれだけの原生が存在するなんて、ほとんどの人は知らないはずだ」。

写真家としていち早くデジタルカメラを導入し、アーカイヴをデジタル化した。出先にはデジタルカメラを携帯するが、撮影にはいまだに8×10の大判カメラを使う。「銀塩や色素が光に反応することで生まれる有機性は、デジタルにはない。デジタルが有機性を得たら、すべてが変わるかもしれないね」
 
◆ Joel Meyerowitz 
ジョエル・マイエロヴィッツ
1938年生まれ。スティーブン・ショア、ウィリアム・エグルストンと並んでニューカラー写真の草分けと評される。代表作に『Cape Light』、テロ跡地をドキュメントした『Aftermath』、アルツハイマー病を患った父親との旅を記録した『POP』がある。
» www.joelmeyerowitz.com

This story originally appeared in Papersky No. 34.
Text: Yumiko Sakuma

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