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  • Photograpahy: Tetsuya Yamamoto

すべての時間に続く道 | 日本の旅のルーツ、東海道(No.36)

, 2011/08/01

いまから約400年前の江戸時代、多くの旅人が行き交う、世界でもっとも安全で、クリーンな街道があった。江戸幕府を築いた徳川家康によって整備されたその道は、東海道と呼ばれている。江戸から京都までの約490kmの街道(実際には大阪まで続く道だった)沿いには53の宿場が設けられ、宿場町を中心に文化や商業が発達していったという。この歴史的な街道にはいまなお当時のにぎわいを感じられる街並みが残り、タイムトリップでもしているかのような感覚になる。東海道をとおして出かける過去への旅は、たんに過去の時代を体感するだけでなく、現在から過去を客観的に捉え、過去から未来に向けての手がかりをつかむ旅でもあるのだ。しかも日本の江戸時代には、未来の社会を築くためのヒントがあふれている。

現在、日本は、エネルギーの80% 、食料の65%を輸入に頼っている。しかし250年ほど昔の江戸時代には、すべてのエネルギーを自給していた。江戸文化研究家の石川英輔氏によると、「江戸は農業都市であっただけでなく、植物をうまく活用した社会であった」という。東海道沿いに植えられた松には、街道を歩く旅人に木陰を提供する役割もあった。江戸から京都までは歩いて13〜17日間ほどの旅路だが、街道沿いにはいまでも江戸の風情を感じる場所がいくつも残っている。箱根の石畳の道や三重県の関宿(約1.8km にわたって江戸時代の街並みが残る)、そして愛知県の赤坂宿には、江戸から続く旅籠もある。

こうした場所を訪れると不思議なことに、過去という時空が現在と同時に動いているように思えてならなかった。実際に歩いてみると、朝から晩まで1日かけて歩く距離は、新幹線でたった10分の距離。同じ距離の移動でも、目的地を目指して一瞬にして走り過ぎてしまう新幹線とは異なり、歩く旅ではその過程でさまざまなことが起こる。旅の途中で出会う人、音、食べ物、そして冒険…。それはまさに人生そのものであり、かつてにぎわった旧街道を歩くと、過去、現在、未来が同時に動きだし、いまという瞬間が過去や未来もかたちづくっているのではないかと思うようになった。つまり僕らは時空を超えて永遠に生きているのだ。東海道を歩く旅。この旅は、旅という概念を変える大切なことを僕に教えてくれた気がする。
PAPERSKY No.36 Tokaido Issue
外国人も驚いた、世界一の江戸の街道へ。現代の旅人・ルーカスB.B.と東海道を歩く旅
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The Road to all Times

The Edo Period’s greatest road, The Kyu-Tokaido Road, is a 490 kilometer journey. The road was built over 400 years ago- and was at the time the world’s cleanest, safest and most traveled road. The Tokaido road is also one of Tokugawa Ieyasu’s greatest contributions to Japanese commerce and culture.The road linked Edo (Tokyo) to Kyoto via a series of 53 stops. Fortunately, there are still many parts of this historic road intact and for this issue we offer our readers a chance to travel back in time- and in the process, perhaps catch a glimpse of the future. Traveling back is not merely going backwards- but rather looking back and re-Iearning so that we can travel forwards in a balanced and stable way. On the Tokaido Road, Edo Japan most certainly reveals hints of the future.

Today, Japan is dependent on approximately 80% of its energy and 65% percent of its food. But for approximately 250 years during the Edo Period, Japan was self-sufficient in all resources-including its energy needs. The key according to author and Edo scholar Eisuke Ishikawa was that Edo was not only an “agricultural country” but also a “plant based country.” Edo’s efficient use of plants can be found all along the Tokaido route via the many Japanese Pine Trees which were used for shade to keep travelers cool on hot days. The entire Tokaido route can be walked in 13 -17 days and many of the mountain passes still consist of the original stones from 400 years ago. As one walks though the mountains of Hakone or the Mie village of Seki (where about 1.8 kilometers of original merchant houses are still intact), or stays at the last running ryokan on the route from the Edo era in Akasaka, there is definitely a sensation of connecting the past to the present. Interestingly, I calculated that 1 full day of walking is approximately 10 minutes of time on the Shinkansen. While the train is merely a blur and literally a means to an end, a single day of walking along the Tokaido is a lifetime: the people, sounds, tastes and adventures form a memory compiled of the past, present and future which lives on forever.
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This story originally appeared in PAPERSKY’s Edo Tokaido Road Issue (no.36)

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