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美しい風景を求めて|Outdoor People in Taiwan 6

2018年末、マオは1年半におよぶ、日本縦断のバイクパッキングの旅を終えた。台湾で10年以上も自転車に乗ってきたマオが、バイクパッキングを始めたきっかけは単純だった。山頂からの日の出や、早朝にしか見られない絶景を目にする […]

02/19/2020

2018年末、マオは1年半におよぶ、日本縦断のバイクパッキングの旅を終えた。台湾で10年以上も自転車に乗ってきたマオが、バイクパッキングを始めたきっかけは単純だった。山頂からの日の出や、早朝にしか見られない絶景を目にするために、テントを持って自転車に乗り、見たい景色の隣で眠ればいいと考えたのだ。
まわりのバイカーたちは、トレーニングや自分の限界に挑むために自転車に乗っているが、マオは風景に惹きつけられて乗っている。体を鍛えるにも限界があり、年をとり体力が衰え、いずれ自転車に乗らなくなってしまったら残念だが、風景のために自転車に乗るなら、生涯続けることができる。「世界は広大だし、永遠に終わりはない」と彼は言う。 バイクパッキングを始めた当初、未知の出来事に数多く遭遇した。新竹の山中、狩りの銃声で夜中に目覚めたとき、誤って射殺されるのではないかと恐怖を感じた。深夜、テントの外があまりに明るく、誰か来たのかと恐る恐る外を覗くと、眩しいほどの月明かりだった。霞喀羅古道(Shilu Historic Trail)にある原住民の家先にテントを張ったときは、彼らが狩った肉を一緒に食べながら、ユーモアたっぷりに語られる狩りの話を聞いた。マオは旅先での出会いも大切にしている。その土地での出来事を記録し、SNSで綴っている。
ある旅行記事を読み、自分も同じように冒険したい、放浪的な旅に出てみたいと日本へ旅立ったマオ。そして旅のなかで自分の旅は自分で見つけるものだと気づいたという。次はキルギスタンでの自転車旅行を計画中だ。
流浪者阿茅 Bikepacker Mao
自転車でのキャンプ旅を愛するバイクパッカー。日本をはじめ各地を自転車で回りながら、自らのトラベルライフスタイルをSNSを通じて発信する。
 
» PAPERSKY #59 TAIWAN|Hike & Bike Issue