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旅を提案するサイクリスト|Outdoor People in Taiwan 4

顧客に合わせて異なるサイクリングルートをデザインすることは、ウィリアム・ホーに特別な達成感をもたらす。学生時代から登山サークルやトライアスロンに参加し、アウトドアに親しんできたウィリアムは、6年前、台湾を訪れる外国人がア […]

11/11/2019

顧客に合わせて異なるサイクリングルートをデザインすることは、ウィリアム・ホーに特別な達成感をもたらす。学生時代から登山サークルやトライアスロンに参加し、アウトドアに親しんできたウィリアムは、6年前、台湾を訪れる外国人がアウトドアの旅の可能性に興味をもっていることを知るにつけ、台湾の美しさ、特に多様な高山の景色を、国外のたくさんの人に紹介するのが自分の使命だと感じるようになった。現在、ガイドとして外国人に台湾を案内するだけでなく、顧客に合わせた自転車旅行をコーディネートしている。
自転車旅行のデザインは、とても細かく容易なことではない。そのためにウィリアムは事前にあらゆるデータを収集する。たとえば、自転車の走行スキルや滞在日数、顧客の好みや特別なニーズ、当日の天候など。あるフランス人ファミリーの場合には、子どものトライアスロンの強化訓練のため、南部の高雄から墾丁まで毎日約30〜40kmを走行しながら、台湾の自然に触れる体験も組み込んだ。バラエティに富んだ地形をもち、年間をとおして暖かい台湾では、自転車旅行は最適な旅行手段のひとつだ。
終わった後の達成感が自転車旅行の魅力であり、もう一度行きたいと思わせる要因だとウィリアムは言う。彼の最もおすすめのルートは、台湾東部の平原地帯、花東縦谷(Huatung Valley)から海岸にかけてのルート。美しい風景だけでなく、台湾の原住民や客家の人々など、異なる民族の昔から変わらぬ農村文化を感じることができるエリアだ。新たな台湾の魅力にふれる機会にもなるだろう。
何明韋 William Ho
外国人観光客向けのガイドとして活動する傍ら、台湾を訪れるサイクリストに向け、レベルに合わせた自転車旅のコーディネートも行なっている。
 
» PAPERSKY #59 TAIWAN|Hike & Bike Issue