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工房 十勝の木のうつわの食器|日本のつくり手 第14回

十勝平野の中心、帯広から車で30分ほど。北海道の雄大な自然の中にひっそりと佇む廃校に到着すると、職人の佐々木允が出迎えてくれた。「工房 十勝の木のうつわ」を立ち上げた父親と二人、ここで制作を行っているという。 校舎の中は […]

08/07/2018

十勝平野の中心、帯広から車で30分ほど。北海道の雄大な自然の中にひっそりと佇む廃校に到着すると、職人の佐々木允が出迎えてくれた。「工房 十勝の木のうつわ」を立ち上げた父親と二人、ここで制作を行っているという。
校舎の中は、これからうつわになる木材が至るところに積み上げられていた。丸太の状態のもの、半分ほど削られた途中段階のものが山ほどある。「1回でうつわの形にしてしまうと歪んでしまうので、時間をかけるんです。丸太で買ってきて、短いもので2、3年、長いものは10年以上乾かします。」
削る行程は荒ぐり、中ぐり、仕上げの3段階。歪みが出ないよう、一つの行程を終えたらしばらく寝かす。木のうつわができあがるまでには長い年月を要するのだ。使用するのは十勝をはじめとした北海道の樹木。セン、ハルニエ、キハダ、エンジュ・・・・木の種類は30を越える。「木のうつわの魅力は、木目の美しさ。そして割れにくく、軽い。香りも楽しめます。」
ーつーつ異なる木の個性を捉え、対話するように形を整えていく。廃校の廊下に競輔が回る音が轟いでいた。
 
Urban Research Doorsが、PAPERSKYと共に日本各地を巡り、その土地に根ざしたモノづくりを続ける職人の方々をクローズアップする”CRAFTSMAN SERIES”。工房 十勝の木のうつわを紹介した第14回は、PAPERSKY #57(P.12-13)に掲載。
Urban Research Doors
http://www.urdoors.com