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フィーカは、ごく日常的な小休止の時間|Sweden Fika Guide 4

自然からダイレクトに映し出されたような色彩にあふれるOyyoのスタジオ。ひと言ではなんとも言えない美しい中間色が、独特のパターンで組み合わされている。Oyyoとは、マーカス・オーレンとリーナ・ゼディによるラグのブランド。 […]

01/30/2018

自然からダイレクトに映し出されたような色彩にあふれるOyyoのスタジオ。ひと言ではなんとも言えない美しい中間色が、独特のパターンで組み合わされている。Oyyoとは、マーカス・オーレンとリーナ・ゼディによるラグのブランド。もともと雑誌の編集者だったマーカスとデザイナーのリーナは、ふたりでよくインドを旅していたのだという。「スウェーデンの冬は寒いからどの家にもカーペットがあって、子供のころからタイルの床やカーペットの柄を見て空想するのが好きだった。だからか、インドを旅するうちにインドの伝統織物にすっかり魅せられて。彼らが手がける平織りの伝統技法“ダーリ”で、スウェーデンのライフスタイルに合うラグがつくれたらおもしろいかもしれないと思ったんだ」と、マーカス。
その幾何学的な柄は、コルビュジエが設計した街・チャンディーガルの彫刻庭園や、スウェーデンの画家、カーリン・ラーションが手がけたテキスタイル、日本の能登を旅した記憶など、その時々のインスピレーションから生み出され、インド産のオーガニックコットンをベースに、すべて自生植物で染色して手織りしているという。「インディゴとインディアンマダーという染料は、インドで2,000年の歴史をもつ貴重なもの。彼らの労働環境にも配慮するために、すべてフェアトレードでお願いしているんです」とリーナ。そんなふたりにとって、フィーカは特別なことではないという。「旅していると、どんな街にもひと息つくようなお茶の時間はある。僕らの場合は近くに好きな公園があって、天気がいいとコーヒーとお菓子を持ってそこでフィーカをする。ごく日常的なことなんだ」(マーカス)。
Oyyo
ストックホルムにデザインスタジオを持つ、ラグブランド。世界各地を旅し、その土地の文化、デザイン、クラフトマンシップから伝統を学び、現代のライフスタイルに合った織物を制作。Oyyoのコレクションには、伝統技術とサステナビリティ、繊維に対する情熱を統合させたものづくりの精神が込められている。
oyyo.se
» PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA Issue