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Day4 天橋立〜琴引浜 | 海の京都を満喫。波音をBGMに眠る夜

旅も4日目になると、朝起きて自転車に乗って走ることが日常になってくる。この日はひとまず西を目指し、丹後半島のつけ根を横切る。景色が半島に変わったことを感じながら峠を越えると、突然、美しいイングリッシュガーデンに出くわした […]

01/19/2017

旅も4日目になると、朝起きて自転車に乗って走ることが日常になってくる。この日はひとまず西を目指し、丹後半島のつけ根を横切る。景色が半島に変わったことを感じながら峠を越えると、突然、美しいイングリッシュガーデンに出くわした。
その場所、HOLIDAY HOMEは、セレクトショップのBshopが手がけたホテルで、もともと倉庫として使われていた建物を少しずつ改装しながら、主にスタッフ自らの手でつくり上げてきたのだという。「Bshopのセレクトした商品を体感してもらうためにショップがあり、世界観を感じてもらうためにホテルがある。でも最初はここまでのものになるとは思ってもみなかった」というスタッフの池田さんの話に、「なんだか勇気が出る話だなあ」と同じく輸入代理店と小売店業を営む千代田さん。いつかムーンライトギアの世界観を表現するキャンプ場ができたら最高だと思う。
HOLIDAY HOMEから、日本海に面した琴引浜のキャンプ場までは、距離の短い山越えルートと遠い海岸ルートがあったが、これまで散々山越えをしてきた僕たちは海岸ルートを選んだ。が、これが大火傷。例によって心臓破りの激坂であった。おかげで海岸線の長い下りは、叫びたくなるくらい最高だったけれど。
日が暮れる直前に琴引浜に着いた。浜辺のダート道を走っていると、夕方になっても帰らないで遊んでいた小学生のころを思い出した。でも大人の僕たちは、今夜はここでキャンプする。誰もいない浜辺の木立の間にタープを張り、ウッドストーブでさっき買ったばかりの干物を焼いた。波の音を聞きながら、その夜はたくさんの話をした。
» PAPERSKY #52 KYOTO | BICYCLE Issue