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クスクスの美味しい蒸し方 |PAPERSKY food club

この10月、3年ぶり4回目のモロッコへ行ってきました。今回は1ヶ月の長い滞在でしたが、特に予定も入れず、サーフィンをしたりしてのんびりと過ごしました。何も予定を入れないと、不思議と楽しいプランが飛び込んできます。今回もそ […]

12/27/2016

この10月、3年ぶり4回目のモロッコへ行ってきました。今回は1ヶ月の長い滞在でしたが、特に予定も入れず、サーフィンをしたりしてのんびりと過ごしました。何も予定を入れないと、不思議と楽しいプランが飛び込んできます。今回もそんな連続でした。
ある日、知り合いのお母さんからモロッコ家庭料理を教わるチャンスがありました。その日はちょうど金曜日、モロッコではタジンとクスクスをつくる日だとされていて、お邪魔したお家のお母さんは多人数分のクスクスをつくっていました。クスクスを習うのは10年ぶりだろうか? 以前教わったときはさほど時間をかけず、最後にバターを加えて、とても美味しかったのを覚えています。以来、私もその方法でつくっていました。もちろんそれぞれの家庭ごとにつくり方はさまざまです。このお母さんはなんと! 2時間以上もかけていました。たくさんの水とサラダオイルを混ぜて、クスクス用蒸し器(鍋で野菜を蒸してその蒸気でクスクスを蒸す2段式鍋)に移して15分くらい蒸す。再び平らな容器にあけて手で混ぜる。そしてまた、水とサラダオイルを加えてよく混ぜて蒸し器へ…。という作業を何度も何度も繰り返す。私は途中、ミントティーと昼寝で休憩を取ってしまいましたが、その間も何度も蒸す、混ぜる、を繰り返すお母さん。注ぎ込んでいたサラダオイルの量に唖然としてしまいましたが、さらに最後に大量のバター(おそらく200gくらい)が加えられました。そうすると、しっとりとふっくらとした柔らかいクスクスができ上がるのです。隠し味に玉ねぎのすりおろしを加える。目からウロコ、お母さんオリジナルの技! さっそく試してみよう。
一緒にいただくのは、鶏肉と野菜のタジン。玉ねぎとレーズンでジャム状に煮つめたトゥフォヤと呼ばれるものを混ぜて、盛りつけの最後にもトゥフォヤをたっぷり盛り、甘辛スパイシーなタジンでした。パンやお菓子を焼くのがとても上手な娘さんが焼いたモロッコパン「ホブス」と甘〜いミントティーを準備して。ちょうど、子どもたちが学校からお昼を食べに帰ってきました。みんなで遅めのお昼をいただきながら、お母さんが「明日も料理を教えてあげるからウチに来なさいな!」と、また楽しいプランが飛び込んできたのでした。