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Day2 園部〜綾部 | 丹波の山から次々と、個性的な夫婦が現る!!

2日目はすばらしく晴れ上がり、朝から気分は最高だった。園部の城下町を抜けて9号線をひた走り、兵庫県篠山市との県境にあるルーカスの旧友、宮本健さんと美穂さん夫妻の営む天然酵母パン「KARUNA」を目指す。 9号線を三和方面 […]

12/26/2016

2日目はすばらしく晴れ上がり、朝から気分は最高だった。園部の城下町を抜けて9号線をひた走り、兵庫県篠山市との県境にあるルーカスの旧友、宮本健さんと美穂さん夫妻の営む天然酵母パン「KARUNA」を目指す。
9号線を三和方面へと曲がると民家が一軒もなくなった。本当にこの先にパン屋なんてあるのか…と思いながら峠道を登っていくと、本当にあった! まさに峠の一軒家。再会を喜んでいると、さらにルーカスと千代田さんの共通の友人で、隣の篠山市でハバネロ農園を営む近藤卓さん、久美子さん夫妻も駆けつけ、美穂さんの焼いた山盛りのベーグルを囲んでのホームパーティの様相を呈する店内に。
篠山や福地山一帯は移住者が多く、ここに来る以前、健さんと美穂さんは北海道のニセコに、卓さんと久美子さんは石垣島に住んでいたという。「地元には仕事がないから、ここに移住する人はどこでも自分の力で生きていける人。だからおもしろい人が多いです」と美穂さん。
その日の午後に向かった綾部も移住者の多いエリアだった。移住先を探して日本中を旅した結果、故郷の京都に帰ってきたという加納昭文さん、まゆ香さんの営む「農家民宿ぼっかって」は、おふたりが自然農で育てた米や野菜の食べられる宿。古いながらも清潔に保たれたお宅は、おふたりの飾らない人柄もあって妙に居心地がよく、昔からの夢だったという自給自足のていねいな暮らしを実現していることに、少し羨望を覚えた。さらにその夜は罠猟を行っているという近くで暮らす清水さん夫妻が、なんとその日に獲れたばかりの鹿肉を持って訪ねてくれ、酒宴に突入したのだった。
» PAPERSKY #52 KYOTO | BICYCLE Issue