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歴史と伝統を感じさせるイパネマの老舗|Vinyl Digging in Rio (3)

25年前にスタートしたこのショップは現在、イパネマで最も古いレコード店として人気。作曲家、プロデューサーとして数々の名曲を残したロナルド・ボスコリが、大学で文学を教えていたカルロス・アルベルトを誘い、設立した場所だ。その […]

07/13/2016

25年前にスタートしたこのショップは現在、イパネマで最も古いレコード店として人気。作曲家、プロデューサーとして数々の名曲を残したロナルド・ボスコリが、大学で文学を教えていたカルロス・アルベルトを誘い、設立した場所だ。そのときの合い言葉は「ボサノヴァの家をつくろう」だったとか。もとはブックショップだという店内には誰もが知る名盤から、年代ものの稀少盤までをずらり。もちろん音楽関連の書籍も山積みだ。現オーナーのカルロスは誇らしげに言う。
「コンセプトはボサノヴァ研究所。私自身も作家として本を書いたり、記事を書いたりして、この小さな場所から社会に向け、ボサノヴァの情報を発信しているんだ。長年、レコードを集め続けてようやく欲しいものはすべて手に入れたよ。60年以上、ボサノヴァからは学ばされているし、この音楽には今でも発見があるね」
2週間に1度はショップの前でライブを開催し、地元でも人気のイベントになっている。近年では若い世代がボサノヴァを聴かなくなってしまったと嘆きながらも、この音楽の奥深さを伝え続けたいとカルロスは熱く語った。決して広くない店内には高名な建築家オスカー・ニーマイヤーをはじめ、ブラジルの著名ミュージシャンや人気作家の手型を固めたオーナメントを125個も所蔵。ショップに足を踏み入れるだけで、ブラジルの歴史、ボサノヴァの歴史を感じさせる雰囲気が、十分に楽しめるはずだ。
Toca de Vinicius
www.tocadovinicius.com.br
» PAPERSKY #50 Rio de Janeiro | Bossa Nova Issue