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おもてなしの心に迎えられたツール・ド・ニッポン大分旅を終えて

2014年を締めくくるツール・ド・ニッポン旅が目指したのは、九州・大分の国東半島。歳月をかけ、土地と対話しながら、丁寧につくりあげられた国東半島芸術祭(2014年10-11月開催)の協力により、忘れがたい大切な旅になった […]

12/27/2014

2014年を締めくくるツール・ド・ニッポン旅が目指したのは、九州・大分の国東半島。歳月をかけ、土地と対話しながら、丁寧につくりあげられた国東半島芸術祭(2014年10-11月開催)の協力により、忘れがたい大切な旅になった。
秋の鳥取旅に勝るほどの幸運が、私たちに超快晴!の幸運をもたらした2日間。1日目は大分空港を起点に、海の町に暮らす人をめぐるサイクリング。“開運”の町として知られる国東市富来の「富来茶家」でおいしい昼食をいただき、道中、芸術祭も楽しみながら国見にある「集ういえ」に到着。夜ごはんから翌朝の集合までの時間は、参加者もスタッフもみんなで“農村民泊”を体験。国東市子ども農村民泊体験協議会の協力のもと、私たちは3-4名のグループに分かれ、町に暮らす方のお宅にお世話になった。僅かでも濃厚で幸せな時間は、こんなにも別れを惜しませるのかと驚くほど。2日目の朝、お世話になった各家庭のお父さんお母さんに見送られながら一行が向かったのは、国東半島峯道ロングトレイル。霊仙寺から不動茶屋まで約9km、美しく色づく樹々に抱かれながら、その昔、修行のためにたくさんの人が行き交った山中の道をゆく。休憩で立ち寄った民家では、甘酒や果物、菓子など、国東半島の各地に根づく“おせったい”の心に迎えられた。地元猟師・吉田さんが穫った鹿肉が、トレイル中の昼食にもってこいのバーガーとなって私たちの胃袋を満たす。自分たちの足で、数時間かけて到達した千燈岳で、芸術祭のアントニー・ゴームリーによる作品に遭遇。国東半島を見渡せる素晴らしい山の景色、そこでの参加者たちの笑顔は、このうえなく美しかった。
海の町を自転車でめぐり、神秘と文化を感じながら山中をトレッキング。農家民泊も含め、心を充たされた大分での1泊2日旅で締めくくった2014年。丹波篠山にはじまり、尾道鳥取、そして大分と、それぞれらしく過ごした旅の時間に改めて感謝を伝えたい。2010年に京都ではじまったツール・ド・ニッポンが、事故もなく安全に5年目を終えることができた。各地で迎えてくださる愛にあふれた仲間たち、サポーターとして支えてくださるたくさんの方たち。なにより、ツアーを一緒に楽しんでくださる参加者の皆さんに、たくさんのありがとう。ツール・ド・ニッポンの6年目の旅、2015年も皆さん、一緒に楽しみましょう!