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ナチョ・アレグレ|バルセロナ、水のある風景 2

もともと弁護士を目指していたナチョがある写真家に会ったのは10年ほど前。その仕事ぶりを見て、趣味で続けていた写真への情熱が急激に高まった。 「すぐに法律の勉強をやめて、レストランで働きながらその写真家のアシスタントになっ […]

11/22/2013

もともと弁護士を目指していたナチョがある写真家に会ったのは10年ほど前。その仕事ぶりを見て、趣味で続けていた写真への情熱が急激に高まった。
「すぐに法律の勉強をやめて、レストランで働きながらその写真家のアシスタントになった。なにがおもしろいって、写真を撮るときはいつだって興奮するだろ。初めて出会う人や景色、その場の雰囲気。だからこの仕事にハマったんだよ」
いまはバルセロナ発のインテリアマガジン『apartamento』に所属し、フォトグラファー兼クリエイティヴ・ディレクターを務める。同時に外部での活動もこなし、ファッション、ドキュメンタリーなどの撮影で日々、ヨーロッパを駆けめぐる。
「生まれ育ったバルセロナの気候や自然、人はもちろん気に入っている。いまだに山や海でインスパイアされることは多いしね。とくに夏の時期はコスタブラバによく行くよ。フィッシングボートを借りて、海の上でのんびりするんだ。撮影にも最高だよ。だけどここに住んでいる最高のメリットはなにより移動の便だ。イギリスやドイツ、フランスへは気兼ねなしにすぐ行って帰ってこれる。これは写真家にとっては最高のアドバンテージだね」
幅広い活動を続けるナチョだが、じつのところポートレートに集中したい気持ちもあるとか。著名、無名を問わず、人物のほんの少しの表情の変化や、最高の瞬間を切り取るのはスリリングな行為だと語る。
「バルセロナに住んでいると世界中の著名人や興味深い人物が集まってくるから撮影のチャンスも多い。だけど雑誌だと、どんなにいいカットが撮れても誌面で使うのは1〜2カットだろ? なかなか仕事にならないから、それだけだと難しいよね。ポートレートばかりをたくさん使うメディアがもっとあればおもしろいと思うね」
 
ナチョ・アレグレ Nacho Alegre
1981年、バルセロナ生まれ。ファッション、ポートレートを主軸に活動。これまで『apartamento』『GQ』『VANITYFAIR』『VOGUE』『New York T imes』『Die Z eit』などのメディア、CARRERA、Vitra、Levisのブランドカタログなどを手がける。