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Day-2 シダの森を駆け抜ける、3日間の山岳ライド

クック海峡を通り過ぎる風を感じながら、フェリーで南島北部の街・ピクトンへ。ここからウォータータクシーと呼ばれる小船に乗り継ぎ、バイクトリップのスタート地点となるシップスコーブへ。マオリの伝説によれば、空の神ラキヌイの息子 […]

05/28/2013

クック海峡を通り過ぎる風を感じながら、フェリーで南島北部の街・ピクトンへ。ここからウォータータクシーと呼ばれる小船に乗り継ぎ、バイクトリップのスタート地点となるシップスコーブへ。マオリの伝説によれば、空の神ラキヌイの息子、アオラキのカヌーが沈んでできたとされる入り組んだ地形の一帯。絶壁や砂浜が混在するこのエリア、マルボロ・サウンドは美しい水辺を取り囲むようにつくられたトラックが複数整備され、世界中のハイカーやバイカーが目指すスポットだ。ここでトライするのはクィーンシャーロットと呼ばれるトラック。去る3月には風光明媚なコース設定が評価され、国が指定する公式サイクルトレイルの21番目となるコースに選ばれたほど。71kmの全行程はハイカーだけでなく、3月~11月限定でバイカーに開放され、近年注目のコースとなっている。
ペダルをこぎだしてほどなく、絶妙なコースづくりに納得。登り坂が続いてもせいぜい20分程度。アップ&ダウンがバランスよく構成され、急峻なスロープに四苦八苦といったシーンは皆無だ。アシュリーの先導で適度に休憩をとりながら約4時間のライド。固有の鳥、ベルバードのすてきな唄を聞きながら森を抜け、海岸を望みつつ、ほどなくキャンプ地に到着した。全コースの道中にはキャンプ地が7箇所点在。自分のペースを考慮してどこに何泊するかを設定できる自由さもこの国ならでは。小さな港のあるキャンプ地にはテントなどの大荷物を船で運んでくれるサービスもあって、バイカーには最高の環境が整う。高低差400mのアップダウンを楽しみながら、山の緑と海の眺望を楽しむライド。急ぎ足で攻めるのは少しもったいない。
 
※ 本誌の特集ページでは、ウェリントン・ネルソン周辺の5日間のバイクトリップを、MAPとともに紹介しています(PAPERSKY #41 p.32-41)。