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職人のワザが光るモロッコの伝統菓子

結婚式や特別なお祝いのとき、モロッコではアーモンドと小麦粉と砂糖がベースのシンプルで小さな焼き菓子が欠かせない。お菓子を山のようにお皿に盛って、みんなでまわしながら食べるのだ。そんな伝統的なモロッコ菓子のブティックが「ア […]

11/24/2012

結婚式や特別なお祝いのとき、モロッコではアーモンドと小麦粉と砂糖がベースのシンプルで小さな焼き菓子が欠かせない。お菓子を山のようにお皿に盛って、みんなでまわしながら食べるのだ。そんな伝統的なモロッコ菓子のブティックが「アマンディン」。新市街地にあるショップはパリの街角にあるパティスリーのような佇まいで、ピカピカに磨かれたショーケースには50種類以上のモロッコ菓子が並ぶ。11年前にお店を開いたヒンドゥさんのこだわりは素材選びと生地づくり。「アーモンドの品質はとくに大切。モロッコ産の新しいものを仕入れ、皮を念入りに取り除いて、丁寧に砕いて使います。生地がとても薄いのも、うちのお菓子の特長です。たとえばホルン・ド・ガゼットはアーモンドを小麦粉の生地で包んで焼いたものですが、生地を薄く薄く伸ばします。これはとても難しいことなのよ」。
店内にはイートインスペースもあるので、選んだお菓子をお茶やコーヒーと一緒にその場で味わうこともできる。隣には姉妹店のカフェも併設している。モロッコ菓子はすべて量り売りで、この棚のお菓子は1kgあたり180dh。上の段の手前からふたつめ、餃子のようなお菓子がホルン・ド・ガゼット。さあ食べてみてと差しだされたお菓子をほおばると、サクッと小気味いい音。気づくと相当な種類を制覇していた。
Amadine
177, Rue Mohamed Bakkal Marrakech
☎(024) 44 96 12
7:00〜21:00(無休)
This story originally appeared in Papersky No.26.
Text: Aya Kaiden Photo: Tetsuya Yamamoto