Connect
with Us
Thank you!

PAPERSKYの最新のストーリーやプロダクト、イベントの情報をダイジェストでお届けします。
ニュースレターの登録はこちらから!

DANNER “切り株の街”で作られる、山歩きのブーツ

1932年に創業したDANNERは世界的なアウトドアシューズブランド。以来80年近く、ここポートランドで無骨にシューズをつくりつづけてきた。広報統括のパトリック・シュナイダーは同社の哲学についてこう話す。 「我々はどこま […]

05/30/2012

1932年に創業したDANNERは世界的なアウトドアシューズブランド。以来80年近く、ここポートランドで無骨にシューズをつくりつづけてきた。広報統括のパトリック・シュナイダーは同社の哲学についてこう話す。
「我々はどこまでもタフで長く使ってもらえるシューズにこだわってきた。とくにレザーへのこだわりは尋常じゃないと思う。このハイスタンダードラインではDANNERのなかでも最上級といえるレザーを採用した。でもこれほどなめらかな牛革はそうはない。だから、これでいけると思って納入した牛革をチェックして本当に使える部分だけを厳選していくと、全体の50%も残らない。それだけレザーにはうるさいのがDANNERなんだ」。
長く愛されるということに強くこだわるがゆえ、リペア部門は最高の熟練職人が担当。くたくたになったシューズが新品のように美しくよみがえるサービスにも、彼らは最大現の力を注いでいる。
「いまでは工場のなかに機械も増えたけど、やっぱり人間の力に頼る部分が6割以上はある。平面、直線の作業は機械に任せられるけど、レザーの湾曲部分や微妙なふくらみを形成するには熟練の職人の手が絶対に必要なんだ」。
製造工程を見てもっとも驚かされたのはシューレースを通すハトメの開け方。なんの印もないレザーの上に職人たちがズボンズボンと穴を開けていく。等間隔に美しく配置されたハトメは、職人の神業によるものだったのだ。
「intelやNIKEだけじゃなく、この街には地ビール醸造所だってごまんとある。歴史的に、ものづくりの好きな人、クリエイティヴな人が集まる土地柄なんだよ」。
ダナー DANNER
腕利きの職人、チャールズ・ダナーがハイキングブーツに目をつけ、その祖を築く。1936年にポートランドに拠点を移し、アウトドアシューズの本格的な製造を開始。その技術力は世界的に評価が高く、米軍御用達のアーミーブーツを始め、本格的な登山、氷上などでの用途に耐えるシューズをつくりつづけている。
www.danner.co.jp