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自然へと回帰する場所ー青森ヒバの湯船

寒くてあたたかい場所、温泉天国・青森。その温泉の魅力の一つは、湯質の豊富さにある。茶、白、青、緑、赤・・・虹のようにさまざまな色を持つ湯は、この地を訪れたPapersky取材班を驚かせた。それは青森の土地の豊かさを表して […]

12/10/2009

寒くてあたたかい場所、温泉天国・青森。その温泉の魅力の一つは、湯質の豊富さにある。茶、白、青、緑、赤・・・虹のようにさまざまな色を持つ湯は、この地を訪れたPapersky取材班を驚かせた。それは青森の土地の豊かさを表しているようであった。そしてもう一つの魅力は、豊富な湯をたたえた湯船の存在だ。日本人ならば当たり前のものとして見逃してしまうであろうこの湯船について、ルーカスはその材質が木であるということにあらためて注目していた。特に、日本で使われているものの80%以上が青森産だというヒバの木は、青森の土地のエネルギーを感じられるものであった。大地の底から湧き出る温泉と、周囲の山々で育った樹木を使った湯船。二つの要素が合わさった湯浴みという方法は、青森の自然に身をひたすことができる、この地を旅するのに最も有効な手段の一つと言えるだろう。
ヒバを使った温泉場として圧巻なのは、酸ヶ湯温泉の「ヒバ千人風呂」。その名の通り千人の人が一度に入れそうなほど広い湯小屋は、湯船も天井も壁も、総ヒバ造りとなっている。酸ヶ湯の湯は強い酸性。ゆえにテレビなどの電化製品は劣化しやすく、また貴金属も変色してしまう。それほどまで強い湯にも関わらず、ヒバの浴槽は長い時を経てもどっしりとした存在感を放ち、人々の湯浴みを支え続けている。Papersky no.20では、ヒバの浴場のある温泉場をいくつか巡っている。湯に浸っていると、身体が次第に自然の状態へと戻っていく感覚を得られるのは、湯も、それをたたえる湯船も、青森の自然に由来しているからかもしれない。
ヒバ造りの湯船のある宿は他にも多い。青森の自然と一体化できる温泉場に、タオル片手に湯巡りの旅へとでかけてみては。
アソベの森 いわき荘(弘前市)http://www.iwakisou.or.jp
谷地温泉(八甲田)http://www.itoenhotel.com/hotel/yachi
嶽温泉 山のホテル(弘前市)http://www.yamanohotel.com/index.html
古畑旅館(むつ市)http://www.yagen.jp/furuhata
古牧温泉 青森屋(三沢市)http://www.komaki-onsen.co.jp