サハラ、遊牧民のライフスタイル|砂漠の朝
モロッコのもうひとつのライフスタイルを探しに、サハラにある街メルズーガを目指した。メルズーガにはサハラ砂漠の大砂丘のひとつ「レルグ・シェビ」があり、またこの一帯には、「ブルーマン」と呼ばれる青い装束に全身を包んだベルベル人の部族が暮らしている。かつてブルーマンたちはテントで生活し、ラクダに乗ってサハラを移動する遊牧の民だった。今はメルズーガをはじめ周辺のオアシスの村に定住し、観光客に砂丘をガイドすることを生活の糧としているという。アトラス山脈のハードな山道を越えて、マラケシュから車で10時間。そこには都会の日常とはかけ離れた、もうひとつの日常があった …»
旅の本屋|モロッコ Librairie d’art acr
モロッコでは紙が貴重品ということもあって、新聞や雑誌のスタンドなら街のところどころにあっても、本屋はマラケシュでもほとんど見かけない。それもそのはず、マラケシュには本屋は新市街地に3軒しかないという。そのひとつがここ「リブレリ ダール アクル」。パリに住むオーナー、アマッドさんの本職は編集者というだけあって、書棚に並ぶ本はしっかりとした装丁と美しい写真で魅せる良書ばかり。アートや料理といったジャンルを中心に、8割がモロッコ、残り2割が他国に関する書籍をそろえ、どっしりとした大型本を中心にゆったりとディスプレイされている …»
CARAVAN|刷り込まれた価値観が、剥がれていく瞬間
幼少時代を南米ベネズエラの首都カラカスで過ごすという一風変わったルーツを持ち、その後も転々と放浪生活を続けてきたCaravan。彼がさまざまな土地を旅し続ける中で得たひとつの答え、それは自分自身が「日本人である」という、あたりまえの事実だった。ブルースに根ざしたアーシーな曲の数々は、帰るべき場所を持たずに暮らしてきた彼の、ホームタウンへの憧憬そのものなのかもしれない。モロッコから帰国した直後の彼に、話を聞いた …»
職人たちの立てる音が響く集合工房
モロッコのメディナには、行商用の宿だった建物を複数の職人たちが仕事場として使っている共同工房がいくつもある。その中のひとつに、フランス人のブリジットさんが自らデザインするタオルとリネンの工房がある。12年前、仕事の関係でたまたまそのひとつに訪れた彼女は、そこから響いてくる金槌や鋸、機織などモノをつくりだす音に強く惹かれた。「職人たちの立てる音が私の心臓を打つように響いた。それがきっかけです」。同じフロアの織物職人たちに教えてもらいながら始めたタオルやリネンは …»
イヴ・サンローランが経営するモロッコのカフェ
ティータイムを大切にするモロッコの人たちにならって、まずはカフェから旅を始めよう。ペーパースカイ#26「モロッコ Cafe Guide」(P.26~32)で紹介しているカフェはどれも編集部のお墨付きだが、中でもイヴ・サンローランが経営するCafe Jardin Majorelle(カフェ ジャルダン マジョレル)は特別だ。メディナ全体が世界遺産にもなっているマラケシュは、新市街地も含め建物の外装は、伝統的な建物の色、テラコッタに統一するように法律で定められている。そんな街中にあって、鮮やかなインディゴブルーの建物 …»
モロッコのライフスタイルに触れるショップ「MICHI」
何世紀にもわたって、南アフリカから、アラビア半島から、ヨーロッパから異国の文化が流れついてきたモロッコ。何気ない日用雑貨にも世界遺産の町並みにも、そのバックグラウンドが色濃く映しだされている。マラケシュのメディナでは、今でもたくさんの職人たちがものづくりに精を出している。仲間たちと楽しそうにおしゃべりをしながら糸をつむいだり、染色したり、木の扉をペインティングしたりするおじさんたちの姿を、街のいたるところで見かけた。
真鍮製品のスークの向かいにある雑貨と洋服の店「Michi」には、オリジナルのバブーシュやかごバッグ、木のカトラリーや洋服、アクセサリー …»
インスピレーションの宝庫に迷いこんで|MOROCCO|EDITOR’S NOTE -26
およそ100年にわたって、アフリカ人、ベルベル人、ユダヤ人、アラブ人、ヨーロッパ人が互いに調和しながら暮らしてきた国、モロッコ。豊かな文化をもつその国には、わらや土、木や石といった材料でみごとな作品を生みだす優秀な職人がいる。そこは砂漠や海、すばらしい建築物や庭園といった美しい景観に囲まれている。そして、満開の「砂の薔薇」とラクダのくしゃみ、ポット一杯のフレッシュなミントティーが明滅する感覚に光を与え、新鮮なアイデアと考えをインスピレーション豊かに呼び起こす …»






























