建築、旅、日本の未来|建築家・西沢立衛インタビュー
西沢立衛は、現代の日本の建築界の顔といえる建築家のひとりである。2010年には、建築家ユニットSANAA として、「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリッカー賞を受賞した。今回、PAPERSKY は、世界各地のプロジェクトを手がける西沢氏を訪ね、建築や旅、日本の未来といったテーマについて話を聞いた。
一一ここ数年は海外のプロジェクトも多数手がけられていますが、そのことは建築の考え方に、なにかしらの変化をもたらしましたか? …»
Yae |旅から始まる音楽
歌手・加藤登紀子と、農事組合法人「鴨川自然王国」の創立者・故藤本敏夫という両親の元に育ち、つねに“音楽”と“旅”がそばにあったというYaeさん。そのせいなのか、自分の直感や好奇心に、羨ましいほど自然体で身をまかすことができる人だ。行きたいところに行き、会いたい人に会う、という旅のスタイルは、彼女のライフスタイルそのものでもある。さらに、「旅をする時は、なるべくなにも決めないようにしている」と言う。まるで、みずからの歌がどこまで国境を越えていけるのか見届けるかのような旅だ。海外アーテイス卜とのコラボレーションをはじめ、キューパやサンフランシスコ、タスマニアなど海外の音楽祭へも意欲的に参加するなど、現在も自由に伸び伸びと活動の場を広げている真っ最中である。さまざまな国で得た音楽、匂い、空気がいかに彼女の中で醸造し、やがて透明な歌声へと昇華していくのか、その道筋がとても知りたくなった …»
木を知り尽くし、木に親しむものづくり―マルニ木工の新作家具
広島の木工家具メーカー、マルニ木工は5月に東京のショールームで展覧会を行い、4月のミラノサローネ国際家具見本市で発表された MARUNI COLLECTION 2011 の新作「Roundish」と「Lightwood」シリーズを国内で初めて披露した。
会場ではショールームの1Fとリニューアルオープンした地下フロアで製品が展示され、2Fでは製造工程・各パーツの構造などが詳しく紹介された。実際に椅子やテーブルを試しながら、技術的な構造を詳しく知ることができる。
すっきりとした木組みとシンプルな座面の組合せが、いかにも素朴な軽やかさを感じさせる「Lightwood」。一見、硬い質感を想像させるが、座ってみると座面の張りがちょうどよく、背もたれも心地よい。座面も、ウェービング・メッシュ・ファブリック・レザーなど豊富なバリエーションが揃い …»
ピコ・アイヤー|移動の中に世界を見た、グローバルな作家
外交官や外務大臣は、自国を代表して地球を旅する。ピコ・アイヤーは、その熱心な読者に世界を見せるために、もう20年もの間、旅を続けてきた。6冊の本と、北朝鮮からカトマンズまで、様々な土地についてのエッセイの書き手として、アイヤーは永久運動を続ける世界で、常に起きている文化の衝突について書いているアイヤー自身もまた永久運動の状態にあり、ほとんどそこで時間を過ごすことのない家を持つ人間」である。ここ数年、アイヤーの帰りのチケットは、奈良の田舎のアパートと日本人のパートナーのもとへ終着する。そこで今回、ペーパースカイ編集部は、そんな彼に少しだけ時間を割いてもらい、世界が彼の目にどう映り、どうやってそこへ行けばいいのか聞いてみた …»
すべての物語は、「旅」の物語|柴田元幸
柴田元幸氏と初めて会ったのは、ニューヨークで数年前に開かれた、村上春樹氏の朗読会だった。おぼつかない日本語で挨拶をしようとする私に、完璧な英語で返してくれたのが印象的だった。アメリカ文学専門の学者とされる柴田氏だが、正確には「文化」の専門家と呼ぶべきだろう。ポール・オースター、スチュアート・ダイベック、トマス・ピンチョンなどアメリカの文豪の作品を日本の読者に紹介する、日本有数の翻訳家である …»
光を写す唐紙の技|京都・かみ添
入り口から差し込む光が部屋の奥に届き、雲母によって摺られた唐紙に水玉文様を浮かび上がらせている。襖によって受け止められたやわらかな光は、日の傾きとともに時の流れを室内に映し込む。京都の西陣にある唐紙工房・かみ添は、唐紙職人の嘉戸浩が2年前に開いた店。唐紙とは和紙に絵柄を摺ったものであり、江戸時代より襖紙として広く使われていた。
「昔の人は電気のない時代、自然と入ってくる光の加減で、時間を感じていたんだろうと思うんです。朝の光、夕方の光、お月さんの出た夜の光。ふすまの表情がふんわり浮かんでくるような、そうした微妙な光の加減の中で話をしたり、お茶を飲んだりしてはったんやろうなぁと」
嘉戸はアメリカで デザインを学び、グラフィックデザイナーとしての仕事を経験した。「唐紙に興味を持ったのは、アメリカにいたときのことです …»
KWANGHO LEE|自然を想い、素材に命を吹き込むクラフトマン
2010年秋、東京ミッドタウンホールで行われたデザインの祭典「DESIGN TIDE TOKYO 2010」。世界から大勢のデザイナーが集まった会場で、黙々と作品を作り続けるKwangho Lee本人に出会った。世界各国の家具見本市に作品を出展し、 近年目覚ましい活躍を見せている韓国のクラフトデザイナーだ。学生時代に金属工芸を学んだ彼は、ソウルに工房を構え、ごくありふれた工業素材を用いて、手仕事で制作を行う。ある時は真っ赤に熱した鉄線で巨大な発泡スチロールを紙のように薄く切り出し、またある時は束になった途方もない長さの電気コードをひたすら結び続ける。人工的で無機質な素材を手にとり、どこか懐かしいような、それでいて生命力を感じさせる作品を生み出している …»






























