ブナの森から湧き出す水で造る、秋田の銘酒
「白瀑」(しらたき)という白神の滝の名を冠した酒を造るのは、白神山麓で明治34年から酒造りを営む蔵元・山本合名会社。現社長が五代目、全国新酒鑑評会で八度も金賞を受賞した実績を誇る。ここの酒造りの特徴は、仕込みに白神山地の麓に湧く天然水を使用していること。酒造から3km離れた「薬師さん」のブナ林にこんこんと湧き出す水を、山の傾斜を利用して蔵まで引き、すべての工程に使っている …»
白神山地、ブナの原生林を歩く
世界自然遺産・白神山地の裾野に当たる秋田県八峰町(旧八森町)には、ブナの天然林を散策できる留山がある。水分を多く含むブナの木は資材としての利用価値が低いとされ、藩政時代にはこの辺りでもブナを切り杉を植林することが推奨された。ところがブナを切った後、治水の問題が生じて農業に支障が出たことから「環境を守るためここから先、木を切ってはいけない」という意味で名付けられ、守られたのがこの留山なのだそう …»
FIRST TRIP 005: AKITA, JAPAN
With over seventy percent of its land covered by forests, Akita Prefecture in Japan’s northern Tohoku region is blessed with an abundance of nature. The Shirakami mountain range, home to the country’s largest virgin beech forest, sprawls across the north of the prefecture, and Mount Chokai, the second highest peak in Tohoku, looms to the south. Akita is home to numerous festivals, including the Namahage Demon Mask Festival, and it is the birthplace of woodworking of exceptional beauty. For gourmet enthusiasts, the local specialty is kiritanpo (a pipe-shaped food made of rice), and you should be sure to taste Akita’s famous jizake, a sake produced from spring to winter. This season or any, head north and discover a place of ancient traditions and extraordinary natural beauty. The following slideshow is from our First Trip Series. …»
アキタ・ユタカ|AKITA|EDITOR’S NOTE -14
空にかかる二重の虹に驚いて、じっと見上げていた時、一人の小柄なお年寄りが「こんにちは」と言って握手を求めてきた。「アキタ・ユタカです。初めまして」。その年齢にもかかわらず–たぶん70代前半ぐらいだろう–、彼の眼は少年のような好奇心と無邪気さで輝いていた。真っ赤に紅潮した頬は幸福感とエネルギーに満ち、その口からは、周りを囲む水田や山々の風景と同じくらい幅広く豊かな話が溢れ出る。この魅力的な男性、秋田さんは、母親がその名に託したという、この地にまつわる壮大なすべてのものを体現していた。彼は全身で秋田を表現している人だった …»
角館のイタヤ細工職人を訪ねる
その面積の7割が森林という豊かな自然に恵まれている秋田県。土地ならではの素材を利用した民芸品や食生活に古くからの文化が色濃く残っている。編集長ルーカスはそんな自然の実り豊かな秋田に惹かれ、本誌でも2回訪れている。中でも角館は伝統工芸の職人が多く、その工房を訪ねてみるのも秋田を感じる旅の方法のひとつといえる。上の写真は、イタヤ細工の工芸士である菅原清澄さんの工房を訪ねたときのもの。イタヤ細工とは、イタヤカエデの若木の幹を帯状に裂いて編み上げるもの。行李や箕など、カゴといった農作業に欠かせない道具と …»





























