
Bicycle Traveler: 自転車と走るりんごの里山
列車に自転車をかつぎこむ「輪行」という旅のかたちは、駅にたどり着いたその後で、特に醍醐味を感じることができる。持ち運ぶため、コンパクトにまとめた愛車を専用の袋から解き放ち、降り立った駅からさっそく自分のペースで走り出す。学生時代、自転車部に所属していた本誌編集長ルーカスが、しばらくぶりに自転車で走りたい土地として選んだのは、岩木山を望む津軽平野だった。はじめましての町にある、いつもの愛車。その土地と、そこに訪れる者の気持ちの距離は、確実に近くなる。例えば1日数本しかないバスの時刻表も、なかなかつかまらないタクシーも、気に留める必要がないからだ …»

春のはじまり、八戸えんぶり
東北には珍しい冬の2月に行われるエネルギッシュな祭り。八戸では、2月17日から4日間、「八戸えんぶり」と呼ばれる、800年もの歴史を持つ祭りが行われる。その年の豊作を祈願し、大夫と呼ばれる舞い手が牡丹の花などで装飾された華やかな烏帽子を被り、唄に合わせて縦に横にと頭を大きく振る。2種類の舞があり、テンポが速く激しい舞は「どうさいえんぶり」、ゆっくりとした唄とともに踊るえんぶりを「ながえんぶり」と …»

スノーシューで真っ白な雪原を歩くという贅沢
子供の頃、冬の遊び道具は“雪”だった。雪だるま作りや雪合戦、そして何より誰の足跡もない、積もりたての雪の上を歩くことは、特に幸せな気持ちを味わえる瞬間であった。真綿のような柔らかな雪は踏みしめるごとに心地よく、後ろを振り返って自分で作った道を眺めては嬉々として喜んでいたのを覚えている。それが大人になってみると、雪の上を歩くなんてと身構えてはしまわないだろうか。だがそんな心配はご無用。雪上をすいすいと歩くことができる魔法のアイテム、スノーシューにお任せあれ …»

自然へと回帰する場所ー青森ヒバの湯船
寒くてあたたかい場所、温泉天国・青森。その温泉の魅力の一つは、湯質の豊富さにある。茶、白、青、緑、赤・・・虹のようにさまざまな色を持つ湯は、この地を訪れたPaper Sky取材班を驚かせた。それは青森の土地の豊かさを表しているようであった。そしてもう一つの魅力は、豊富な湯をたたえた湯船の存在だ。日本人ならば当たり前のものとして見逃してしまうであろうこの湯船について、ルーカスはその材質が木であるということにあらためて注目していた。特に、日本で使われているものの80%以上が青森産だというヒバの木は、青森の …»

角館のイタヤ細工職人を訪ねる
その面積の7割が森林という豊かな自然に恵まれている秋田県。土地ならではの素材を利用した民芸品や食生活に古くからの文化が色濃く残っている。編集長ルーカスはそんな自然の実り豊かな秋田に惹かれ、本誌でも2回訪れている。中でも角館は伝統工芸の職人が多く、その工房を訪ねてみるのも秋田を感じる旅の方法のひとつといえる。上の写真は、イタヤ細工の工芸士である菅原清澄さんの工房を訪ねたときのもの。イタヤ細工とは、イタヤカエデの若木の幹を帯状に裂いて編み上げるもの。行李や箕など、カゴといった農作業に欠かせない道具と …»




































