Photo: Darryl Wee

森のレストラン

山梨県八ヶ岳にあるギャラリートラックスから、車でくねくねとした山道を上っていくと、霧がかった森のなかに木造の「仙人小屋」が現れた。「まわりには本当になにもないから、そこに行くのは仙人がひっそりと暮らす聖地への巡礼みたい…」と噂で聞いていた場所だ。「仙人小屋」とはそんな山奥にたたずむ里山料理のお店。ようやくたどり着き、車から降りると、その小屋の隣に新しい小屋があるのが視界に入ってきた。「仙人小屋」によく似た木造の建物で、こちらは「自然屋」という名の料理店 …»

 Darryl Wee

LEVAIN DEPOT: 都会の田舎小屋 ieie

数年前にある香港の広東料理のシェフが自身の家を公開して、自宅で「私人餐 廰」(個人経営のレストラン)を運営し始めてからすぐ流行るようになったことがある。最近ニューヨークタイムズに「プライベート・パリ」という、 看板の掲げていない細い路地裏にひっそりと佇まってるお店の特集も。日本でも、そういった会員制ではないのに一般向けでもないような「隠れ家」っぽい割烹料理のお店もずっと前から存在していたわけなのだが、商業を目的としない不定期のお店の出現は割りと近頃の発展ではないだろうか …»

 Darryl Wee

Yosuke Ichikawa’s Soul Food for the Spirit

世界のグルメ天国、ニューヨーク。今、NYは和食ブームの最中なのだが、日本食と言えばお寿司、黒豚などの高級な素材を使った料理しか思いつけないぐらい贅沢なイメージ。NYの旅行帰りにさっぱりしたのを食べたくなって、鎌倉の小町通り沿いの「なると屋+典座」に行ってきた。シェフのイチカワヨウスケさんは京都で菜食の精進料理を修業してから、鎌倉に移って旬の野菜をうまく活かした「純」和食を展開。

On the first night of my recent trip to New York, a friend asked if I would be interested in going to Hakata Tonton, a restaurant specializing in Kyushu’s Japanese “soul food”, to sample their special multi-course all-pork extravaganza …»

 Darryl Wee

Chinese? 和風チャイニーズ

お寺で見かける魔除けのような石彫の獅子が、引き戸の玄関を見守っている。こぢんまりとしたお店が多い中央線沿線の阿佐ヶ谷に、僕がこの半年ほどよく通っているレストラン「オトノハ」がある。調理方法は中華だが、食材は国産にこだわり、旬の野菜や紋甲イカ、大山鶏などを使用している中華レストランだ。
僕の生まれ育ったシンガポールには高級な中華料理店が多いのだが、ここ数年、日本でも中華料理をベースとし、国産の食材を使ったお店が急増している …»

 Photo: Cameron McKean

ベジ食堂のYOYOさん@KHM

渋谷の大通りのある一角を曲がると、突然辺りは静かな住宅地になり、その道すがらにぽつんと残された昭和情緒のある戦前の木造日本家屋。かと思いきや塀にはモダンアートなグラフィックなどが描かれている。ここがペーパースカイ編集部の事務所兼自宅であり、これからFOOD CLUBを展開する場所とすることにした。その日は近くの ファーマーズマーケットにて東京近郊で栽培されている食材を買いそろえ、昼頃から銘々に集まった仲間たちと調理にかかった。今回お迎えしたシェフは、高円寺で水曜日しかオープンしないベジ食堂のYOYOさん。使う食材は鎌倉や三浦半島の畑で …»

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