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Chris King オレゴンのバイク・コミュニティの立役者

「Chris King Precision Components」社は、ポートランドに拠点を置く自転車のパーツメーカーだ。1976年の創業当時から、ものづくりへの姿勢や環境に配慮した生産体制、自転車コミュニティ醸成への取 […]

02/04/2020

「Chris King Precision Components」社は、ポートランドに拠点を置く自転車のパーツメーカーだ。1976年の創業当時から、ものづくりへの姿勢や環境に配慮した生産体制、自転車コミュニティ醸成への取り組みについて独自の哲学を貫いている、いうなれば「もの言う」メーカーである。オレゴンのクラフツマンシップを体現しているつくり手のひとりといえるだろう。
「Chris King」のパーツは精度・耐久性ともにずば抜けて高く、手入れがしやすく、長持ちする。長持ちでいうなら「生涯保障」を謳うほどである。「1970年代初頭、環境への意識が高まるなかでオフグリッドやサステイナビリティ、環境とテクノロジーの共存について考えるようになった」と語るのは、創業者のクリス・キング。カラフルで仕上げが美しく、何よりも操作性が格段に高まるヘッドセット。回転性能がよく、まるでハチの羽音のように心地いい音を奏でるハブ、年を経るごとに速く滑らかになるよう設計されたベアリング。このような、もてるスキルを駆使して行う高品質なものづくりが環境保護につながり、結果的に自転車コミュニティに寄与するという強い信念を持っていたのだ。
ところで、元メカニックのクリスは情熱的なサイクリストにして遊びの達人でもある。心から愛してやまない「食と自転車」をテーマに、全米各地で「Gourmet Century」という超人気のロングライド・イベントを主催しており、愛知県奥三河地方までやってきたこともある。ここ数年は残念ながら休止しているのだが、世界中のサイクリストがこのイベントの再開を心待ちにしている。
Chris King クリス・キング
1976年、カリフォルニア州で「Chris King Precision Components」を創業。以来、世界一の自転車コンポーネントブランドとして君臨する。自社内に専属シェフが常駐するなど、食への意識が高いことでも知られる。