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近藤亜樹個展「あの日を待つ 明日を待つ 今日」

アーティスト・近藤亜樹の個展「あの日を待つ 明日を待つ 今日」が、六本木のシュウゴアーツにて、9/8より開催されます。 描くことは生きることと言い切れるアーティストがどれほど存在するでしょうか。東日本大震災で […]

09/04/2018

アーティスト・近藤亜樹の個展「あの日を待つ 明日を待つ 今日」が、六本木のシュウゴアーツにて、9/8より開催されます。
描くことは生きることと言い切れるアーティストがどれほど存在するでしょうか。東日本大震災で多くの悲劇を目の当たりにした時、上京し孤独の中で作家としての在り方に悩み続けた時、大切なものを失った時、近藤は必ず絵筆を持って自分のやり方で立ち上がり続けてきました。その度に我々が予想だに出来ない新しい表現を身につけて。(プレスリリースより)
ニーハイメディア発行の『mammoth』2018年春号では、歌手のUAさんが紡いだ物語に、すばらしい世界を描いてくれた近藤さん。8月に出産を終え、母となった近藤さんの力強い作品をご覧ください。
展覧会名:あの日を待つ 明日を待つ 今日
作家名:近藤亜樹
会期:2018年9月8日(土) ‒ 9月29日(土)
会場:シュウゴアーツ(東京都港区六本木6丁目5番24号 complex665 2F)
開廊時間:火〜土曜 11:00〜19:00(日月祝休廊)
詳細:http://shugoarts.com/news/6223/
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私は待っている。
あの日の出来事を、どこからともなく突然降ってくるあの時。
私は確かにあそこにいた。匂いもしたし音も聞こえた。
味もした。感じて出会う、そして生まれた記憶。
私は待っている。
明日を想像して、あんなことや、こんなことを考えては、すぐに忘れて泡のように消えてはまた出てくる一瞬の明日を。
考えたってそのようにはならないのに、毎日現れる想像の中の未知の記憶。
私は待っている。
筆を握って待っている。 過去と未来の記憶すべてが、ここに降って生まれてくるのを。
積み重なっていく絵を見て
私は忘れていた記憶を思い出すように
本当は今日を待っていた。
記憶と生きる今をただ一瞬感じたくて。
過去と未来が背中合わせになった間の今が、一番儚く一番濃い。
過去も未来も私の今日。
掴んだ今を消えないように記憶する。
2018年8月 近藤亜樹
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近藤亜樹
1987年北海道生まれ。札幌在住。2012年東北芸術工科大学大学院実験芸術学科修了。主な個展に2018 年「Grow Wings」銀座 蔦屋書店 アートウォールギャラリー(東京)、2017 年「From Island to Island」 TKG+(台北)、「飛べ、こぶた」シュウゴアーツ(東京)、2016 年「HIKARI」大和日英基金 大和ジャパンハウス(ロンド ン) 「Artist」シュウゴアーツ ウィークエンドギャラリー(東京)、2015 年「HIKARI」シュウゴアーツ(東京)、2014 年 「Worksonpaper2011-2014」シュウゴアーツ(東京)、2013年「近藤亜樹の生態」実家 JIKKA(東京)、2012「たべる 地球」シュウゴアーツ(東京)など。
マンモス STORYTIME「たわちゃん」UA × 近藤亜樹
http://www.mammothschool.com/2018/04/storytime-tawa-chan/