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オアハカ料理を体で知るための1日料理教室へ

オアハカは、メキシコのなかでも食の宝庫として知られている。食材の豊かさに起因する料理の多様性を知るためには、旅行者も受け入れている料理教室に参加するのがおすすめ。なかでも「Seasons of My Heart」は、アメ […]

08/20/2018

オアハカは、メキシコのなかでも食の宝庫として知られている。食材の豊かさに起因する料理の多様性を知るためには、旅行者も受け入れている料理教室に参加するのがおすすめ。なかでも「Seasons of My Heart」は、アメリカの公共放送PBSで料理番組をもつスサナ・トリリングが主宰する、とても質の高いスクールだ。メキシコ各地からだけでなく、アメリカからも自身で料理教室を行っている先生たちが習いに来ていた。午前中は市場を巡って旬のオアハカの食材についてのレクチャーを受け、午後からはその市場で仕入れた食材を使って料理をつくる1日コース。オアハカにはマンゴーが20種類と世界最多にあることや、伝統料理モレに使う4種類のチリがどの地方で採れるものかなど、オアハカ料理の奥深さの裏には、同じ食材のバリエーションの豊富さがあることを教えられる。最初に配られたレジュメを読み合わせた後に、生徒たちが班に分かれて、それぞれ自分たちで料理をつくり上げていく。先生たちが見まわりながら質問に答えていくのだが、自分の手を動かし、考えることで料理をより理解していく。今回のメニューは、小さなタコス生地を揚げて使うガルナチョスやノパーレス(ウチワサボテン)のサラダ、4種類のチリを使うモレ・コロラディートなど6品。それぞれの料理が見た目以上に手間がかかることがわかった。特にオアハカを代表する伝統料理モレは、ひたすら鍋をかき混ぜる必要があり、生徒たちは交代しながら1時間近く鍋の番をしていた。調理後には参加者全員で試食をし、その料理をつくった人に拍手が送られる。シンプルな食材で複雑な味を引き出すオアハカ料理を体で知ることのできる1日。
>> PAPERSKY #57 MEXICO, OAXACA|Food & Craft Issue