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  • Photography: Nahoko Morimoto

古い魂が生きる、今という時間|Editor’s Note #57

, 2018/07/31

メキシコ南部に位置するオアハカは、日本でいう奈良のような、国の文化の礎が築かれた土地。メスカル(アガベを原料とする酒)の産地であり、アレブリヘス(守護動物をモチーフにした木彫り)、チャプリネス(チリで味つけたバッタ)、テハテ(トウモロコシとカカオの飲み物)といった特有の文化がある。

オアハカにはユネスコの世界遺産でもある古代遺跡がある。ミトラ遺跡とモンテ・アルバン遺跡だ。グラフィカルな文様が描かれた壁、複雑な建築構造をもつミトラ遺跡は、モダンデザインや建築にも影響を与えた遺跡。モンテ・アルバン遺跡は、サッカー発祥の地との説もあるサポテコ族の遺跡で、紀元前700年頃に描かれた「踊る人」は、キース・ヘリングの作品にも影響を与えたともいわれている。

食や民芸に見られるオアハカの多様性とオリジナリティは、今でも多くの先住民が暮らしていることも関係しているのだろう。オアハカには独自の言語と文化を受け継ぐ16の先住民族が暮らしていて、街から少し足を延ばせば彼らの村を訪ねることもできる。民芸の村も点在し、染め物の村、織り物の村、陶器の村、刺繍の村…というように、村単位で異なる手仕事の現場を見に行くのもいいだろう。

そして、食! オアハカ料理は、決して他では味わえないマジカルな料理。トップシェフのアリス・ウォータース、メキシコ料理の専門家、リック・ベイレスやスサナ・トリリングといった料理家たちも絶賛している。ただ、多様なオアハカ料理を説明するのは難しいので、代表的な料理を紹介する。7種のモレ(チリの種類と色で分けられた7種のソース。実際は200種を超えるモレが存在する)、トラジューダス(パリパリのトルティーヤの上に、豆ペーストと干し肉、オアハカチーズがかかった料理)、そしてチョコラテ(メキシコ産のカカオを、温かい牛乳かお湯で溶いた朝食の定番)。すでにお腹がゴロゴロと鳴り出したなら、もうメキシコに向けて動き出している。

温かくてのんびりとした人々、活気のあるにぎやかなマーケット、良質な食べものとクラフトを見れば、オアハカが不思議に満ちた魅惑的な旅先であることは想像できるだろう。古代的なものと現代的なものがともにあり、時空を超えた今がある。そのことこそがオアハカが人々を虜にする理由だろう。
 

Modern with an Old Soul

Oaxaca, Mexico is to Mexico what Nara is to Japan; the cultural foundation of the country. Oaxaca is the land of Mezcal (agave spirit), Alebrijes (animal guardians), Chapulines (spicy grasshoppers), and Tejate (a healthy power drink made from corn and chocolate).

The ancient architecture and relics of Oaxaca stand strong at two Unesco World Heritage sites Mitla and Monte Alban. Mitla’s graphical fretwork and intricate building construction to this day inspires modern design and architecture. While, Monte Alban, some historians believe is the birthplace of soccer. And the dancing figures the ancient Zapotec (Monte Alban’s original settlers) sketched into their stones provided inspiration for Keith Haring’s graffiti style.

Oaxaca’s diversity and originality for craft and food come from a rich population of indigenous people. There are 16 groups with their own languages and cultures living in Oaxaca. The craft world is easily reached by visiting the outlying towns of Oaxaca City. Each town specializes in it’s own craft, some dying, some weaving, some pottery and others stitching.

And the food! Oaxacan cuisine is otherwordly and it’s magical flavours are praised and promoted by top chefs such as Alice Waters and Mexican cuisine specialists Rick Bayless and Susana Trilling. The Oaxaca menu is literally infinite but some basics and must try’s are: ‘The Seven Moles’ (actually there are over 200 but the basic seven are based on the colors given to the mole from the chilies used), Tlayuda’s (large, thin, crunchy, partially toasted tortilla covered with refried beans- and frequently topped with Tasajo (aged, thinly sliced beef) and Oaxaca Cheese (a stretchy, slightly dry mozzarella like cheese). And of course Chocolate (Cacao is locally grown, mixed with milk or water and usually consumed for breakfast). If all this makes your stomach rumble then it’s time to tumble down to Mexico.

Oaxaca people are warm and the excitement of the markets and quality of the food and craft make it a wondrous travel destination. But it’s ability to stay ‘ancient’ and ‘be modern’ is mind blowing and the reason to return to Oaxaca again and again.
 
>> PAPERSKY #57 MEXICO, OAXACA|Food & Craft Issue

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