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OCEAN | 温かな海に身を委ね、心と身体をゆるめよう | Retreat Style no.3

地球上でいちばん大きな海の、ほぼ中央に連なるハワイ諸島。5世紀ごろ、ポリネシアの島々を後にした古代の人々は、太陽や月、星、風や波を読み取る古代の航海術ではるばる4,000kmを旅してハワイ諸島にたどり着いた。こんなバック […]

06/27/2018

地球上でいちばん大きな海の、ほぼ中央に連なるハワイ諸島。5世紀ごろ、ポリネシアの島々を後にした古代の人々は、太陽や月、星、風や波を読み取る古代の航海術ではるばる4,000kmを旅してハワイ諸島にたどり着いた。こんなバックグラウンドもあってか、ハワイ諸島には海に端を発する習慣や神話、カルチャーが根づいている。
たとえば、ハワイ発祥とされるサーフィンだ。このアクティビティは「ヘナヘル」と呼ばれ、700年以上も昔から盛んに行われていた。ペレのライバルとして語られるマウナケアの雪の女神ポリアフも波乗りを楽しんだという神話が残るほど。近代に入り、西洋世界の宣教師がサーフィンを禁止したときも、この遊びはなくならなかった。
同時に、海は生命発祥の地であり、癒しの場でもある。ハワイの創世神話『クムリポ』によれば、この世に現れた最初の生物は、海から生まれたサンゴだったというし、ハワイ王朝に口承された神話では、海を司るカナロアは四大主神のひとりとして敬われていた。神聖なヘイアウ(神殿)はその多くが海のそばにあるし、ホ・オポノポノと呼ばれるハワイ固有の浄化の儀式も海で行われる。古来、人々は執着や悲しみを海に流し、心と身体の調和を図ってきたのだ。
ハワイ島の自然とつながり、土地に秘められたマナ(エネルギー)を感じるリトリートの旅は、温かな海水に身を任せてみることから始めよう。シュノーケルマスクをつけて海中散歩に出かければ、マスクの向こうで繰り広げられる、鮮やかなサンゴ、色とりどりの魚、海の生物たちの営みに圧倒される。SUPで波に乗れば、黒い砂浜に打ち寄せる力強い波が私たちに生きるパワーを授けてくれる。
» PAPERSKY no.56 HAWAII | RETREAT Issue