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  • Illustration: Johanna Kindvall

Try Swedish, Fika Recipes|フィーカの文化からレシピまで

, 2018/02/27

2015年に出版されて以来、さまざまな国で読まれているという、フィーカの文化からレシピまでを紹介する一冊の本。この著者であるふたりの女性に話を聞いた。

古くからあるものに敬意を払い、新しいものを生み出していく。スウェーデンの人たちと会話をすると「継承すべき遺産」という言葉が頻繁に登場する。受け継ぐべきは、自然環境であり伝統文化。そのなかに、今では「フィーカ」も含まれている。

この10年ほどで、北欧の食のシーンは大きく変容してきた。食材の多くを他の国からの輸入で賄っていたのは長い冬を越えるためだったけれど、あるとき、足元をもう一度見つめ、古くからの知恵を引き出し生かすことを思いつく。暖かい間に自然から得た収穫物を古い手法と新しいセンスによって冬の糧とする。このチャレンジで、北欧料理は「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ」と称され世界の注目の的となった。

「北欧料理が、伝統的な手法にヒントを得た新しいやり方で世界的に評価されたことは、多くの人を“バック・トゥ・ベーシック”へと向かわせるきっかけのひとつになりました。この流れのなかで、フィーカも同じように多くの人に知られるべき伝統文化だと思って、この本をつくろうと思いついたんです」

そう話すのは、2015年にフィーカの本『The Art of Swedish Breads and Savory Treats and co-author of Fika: The Art of the Swedish Coffee Break』を出版した著者のひとり、アンナ・ブロンズさん。アメリカ西海岸を拠点に活動する作家兼アーティストでありながら、スウェーデン人の母をもつため、子どものころからフィーカのある日常のなかで育ってきた。

そしてもうひとりの著者、ジョアンナ・キンドバルさんは、スウェーデン出身ブルックリン在住のイラストレーター。フィーカが生まれた背景からスウェーデンのクオリティの高いコーヒー文化、そしてふたりが子どものころから慣れ親しんできた大好きなお菓子のレシピを、ジョアンナのイラストとアンナの文章で紹介したこの本は、韓国語、中国語の翻訳版も出版されるほど、広く読まれるものとなった。

「子どものころ、金曜日は母が必ずカルダモンバンを焼いて私が学校から帰るのを待ってくれていた。それをエルダーフラワーのコーディアルと一緒に食べるの。私にとってフィーカは、週末が始まることを意味するものでもあった。スウェーデンの人たちは、この本を読むことで昔の温かい思い出が蘇って、子どもにお菓子を手づくりしようと思うかもしれないし、あらためてこの遺産を語り継ごうと思ってくれるかもしれない」(ジョアンナ)

 「コーヒーの世界的な盛り上がりから、スウェーデンのコーヒー文化に注目している人はたくさんいると思う。そうしてこの本を手にしたことがきっかけでフィーカに触れ、いろんな国の人々がゆったりとした生活ペースを取り戻すきっかけになれたらと思っています」(アンナ)

単なるお茶の時間ではない、スウェーデンのフィーカ文化を広めるべく、2015年に『The Art of Swedish Breads and Savory Treats and co-author of Fika: The Art of the Swedish Coffee Break』を出版した、アンナ・ブローンズとジョアンナ・キンドバル。英語版はアマゾンで購入可能。http://amzn.to/2z4Wux5

Anna Brones annabrones.com
Johanna Kindvall johannak.com

» PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA Issue

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