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ティーンエイジャーのデートの誘い文句に|Sweden Fika Guide 3

22年来の友人で、ともにアーティストのビヨン・アルダックスとカール・グランディン。ふたりはストックホルムでピザの店「Pizza Hatt」とクラフトビール&ピザの店「Omnipollos hatt」の2店舗をも […]

01/22/2018

22年来の友人で、ともにアーティストのビヨン・アルダックスとカール・グランディン。ふたりはストックホルムでピザの店「Pizza Hatt」とクラフトビール&ピザの店「Omnipollos hatt」の2店舗をもつ共同オーナーでもある。「ストックホルムにおいしいピザ屋がなかったから、自分たちでつくろうとPizza Hattをオープンしたのが6年半前。そこからクラフトビールのおもしろいアイデアをもっていたエチオピア人のヘンリックと出会って、2年半前にOmnipollos hattをオープンしたんだ」とビヨン。この日はふたりの「スウィーツピザでフィーカしよう」という提案でOmnipollos hattに集まった。陶芸作家やガラス作家など若くておもしろい友人たちに声をかけて低コストで仕上げたという内装も、彼ららしいセンスとユーモアがつまっている。「ビールは飲みやすいものもあるけど、自分たちが飽きないように実験的なビールにもチャレンジしてる。変わったものを楽しんでくれるお客さんもいるしね」。そう言ってカールが出してくれたのは、コーヒービール。ビールとコーヒー両方の苦味にバニラの香りがほのかに残る不思議な味わい。そしてスウィーツピザは、酸味の効いたリンゴに、フェンネル、カルバドス、チリが入った自家製プラムジャムがかかっていて、パイのような美味しさだった。奇抜なようでいて、いい素材をどうおもしろく生かすかを真面目にやっているのが、この店の人気の理由でもある。そして、肝心なフィーカについて訊くと「高校生のころ、気になる女の子をデートに誘うのに『フィーカ』はちょうどいい言葉だったよ」とカール。そんなふたりの子どもたちも、そろそろフィーカに興味をもち始める年頃なのだそうだ。
 
ビヨン・アルダックス/Björn Atldax
釣り、スポーツ、ナイフ、食物、血、腐敗した体の部位をモチーフに、独自の世界観をドローイングや立体作品で発表するアーティスト。カール・グランディンとは、90年代後半からVår名義で活動。
カール・グランディン/Karl Grandin
マーベルコミックスやヒエロニムス・ボス、フリッツ・ザ・キャットの影響を受けて育ったアーティスト。夢やシンボルなど、自身の興味の対象となるモチーフを混合させたユニークな作品を制作している。
» PAPERSKY no.55 SWEDEN | FIKA Issue