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インダストリアルとクラフトの魅力が融合したウォールクロック 

静岡県のほぼ中央に位置する静岡市一帯は、江戸時代に徳川幕府によって全国から職工を集められたことから、ものづくりの街として発展してきた歴史がある。  「創業者である祖父の時代からデザインも製法もあまり変わっていません。僕が […]

06/21/2017

静岡県のほぼ中央に位置する静岡市一帯は、江戸時代に徳川幕府によって全国から職工を集められたことから、ものづくりの街として発展してきた歴史がある。
 「創業者である祖父の時代からデザインも製法もあまり変わっていません。僕が生まれる前から同じ機械を使ってます」そう語るのは「SAITO WOOD」3代目の齊藤拓也さん。この地で1950年より成形合板の木工製品をつくり続ける老舗企業だ。
成形合板は、厚さ0.2~1ミリ程度に薄くした材木を、木目が縦横交互になるように糊で重ね合わせ、型にセットし圧力と熱を加えたもので、無垢材にはない高い強度を持つ。戦中戦後の資源不足を補うために研究されたこの技術を応用し、戦後まもなく日用品の製造を開始し、1957年には海外輸出を中心に事業を展開、アイスペールやダストボックス、トレーなどを製造した。アメリカ人バイヤーの意向に沿ってデザインされた製品は、ミッドセンチュリーモダンの流れをくみつつ、どこか茶道具に通じる簡素で日本的な風情を感じさせる名品となった。
「“Time is money” Wall Clock by SAITO WOOD」は、シナ材を7枚重ねた断面が美しいウォールクロックだ。薄くても丈夫な成形合板によって、実際の重さも見た目も軽く、すべらかな木の表情は場所を選ばない。「機械を使っているとはいえ、天然木材を使用しているので円筒部分は完全な真円ではないんです。ひとつひとつ文字盤と外枠を調整する必要があるんです」
成形までの工業的な工程と、仕上げの繊細な職人技が融合することで、生活に寄り添い「質の高い日常生活用品」をつくり続けてきた「SAITO WOOD」ならではのインダストリアルとクラフトの魅力を併せ持ったスタイルを確立している。
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南カリフォルニアで生まれたクロージングブランドSTÜSSY(ステューシー)が「新しい価値観」を提案すべく2011年よりスタートさせたレーベル。飽きることのない、生活に根づいたクオリティグッズを独自の編集力で集めている。
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