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知らない町のお宅に、招かれて過ごす。奥能登、満喫旅

, 2016/10/21

海に突き出た、半島をめぐる旅。島国ニッポンらしい、豊かな旅だなぁとつくづく感じるものです。ツール・ド・ニッポンで9月末に訪れたのは、石川県の能登半島の突先。奥能登への1泊2日旅でした。

ツアーで訪れた珠洲市は、能登は能登でも、奥のおく。今回の目玉は、珠洲市や奥能登の各地で毎年夏から秋にかけて行われるキリコ祭りを体験すること。そこで、1日目は貸し切りバスツアー、夜は祭り体験。2日目は自転車ツアーという2日間の行程を組み、公共の交通機関では味わえない能登半島を丸ごと楽しむことに。

東京近郊、関西・東海と、各地からお客さんを、バスで能登空港と穴水駅(能登半島を走る列車の終着駅)へとお迎えしてツアースタート。穴水の人気焼肉店「華店」で(A5ランク!)能登牛ランチに、能登の名湯として知られる能登やなぎだ温泉でリフレッシュ。その後は一路、日本海に面した道の駅 すず塩田村へ、NHKの朝のドラマで注目をあびた揚げ浜塩田での塩づくり見学に、二三味珈琲 海の家で日本海を眺めながらの珈琲ブレイク。1日の終わりは、半島最北端の禄剛埼灯台で270度のパノラマビューと、西の空へと沈み行く夕陽を堪能してバス旅を終了しました。

珠洲市が一年で最も盛り上がるというだけあって、夜になると、キリコと呼ばれる巨大な燈籠が夜な夜な町内を動き、家々では家主が親戚や親しい人を招いて御膳料理とお酒でもてなす能登の風習「ヨバレ」」が行われます。珠洲市野々江地区の6軒のお宅で、私たちも特別に混ぜていただいたのですが……海と山の恵みが詰まった御膳料理とお酒はもちろん、知り合ったばかりの参加者を家族のように迎えてくださるご家族の心からのもてなしに、「帰りたくない」と感涙する参加者もいたほど。キリコを担いだり祭りの衣装「ドテラ」を着たりと、地域の文化と人に寄り添うような体験は、かけがえのないものになったのでした。

快晴の日曜日は、珠洲のシンボル・見附島からはじまる、海と山をめぐるサイクリング。半島の外周を、港から港へ渡る鳥のように、海風に乗って気持ちよく進む。道中、北陸独特の環状木中列をはじめ、全国的にも非常に珍しい遺構や遺物が発見されている真脇遺跡で休憩。古の人の暮らしを感じながら、先をいそぎます。半島沿いの小刻みなアップダウンは、程良いエクササイズです。おかげで一行は、お腹がぺこぺこ。そんな私たちの胃袋を満たすのは、もりもり寿し能登総本店。石川県内外に10店舗以上もある店舗の中でも、社長の出身地でもある本店は、地元の港でとれた鮮度バツグンのネタがいただけます。食後はいざ、峠道へ……と気持ち新たにした私たちは、突然の工事で予定ルートを変更せざるをえないハプニングにも遭遇しましたが、この日の終着地でありご褒美のマルガージェラートへ、全員無事にゴール。地元産の贅沢な素材が味わえる絶品ジェラートに、おかわりする人も続出していました。

地域の人と文化、豊かな食材、風景を、欲ばりに丸ごといただいた奥能登への秋旅。これまでで一番印象に残った、という声も少なくなかったのですが、ツール・ド・ニッポンをきっかけに、きっとまたその町の奥や隅々まで、自転車を抱えて再訪してもらえたら……それは私たちの願いでもあるのでした。

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name
珠洲市
place
石川

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