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Black-Eyed Suzie's 地元農家を知り尽くしたオーガニックカフェ

ハドソンバレーの農家について知りたいなら、「Black-Eyed Suzie’s」に行けばいい。そういわれるほど、この店と地元農家とのつながりは深くて長い。 オーナーシェフのシェリル・パフさんは、長年ラインベ […]

09/29/2016

ハドソンバレーの農家について知りたいなら、「Black-Eyed Suzie’s」に行けばいい。そういわれるほど、この店と地元農家とのつながりは深くて長い。
オーナーシェフのシェリル・パフさんは、長年ラインベックのファーマーズマーケットのマネージャーを務め、地元農家のボトムアップに奮闘してきた人物。農家の名前を挙げるだけで、「あそこは葉物野菜が特別おいしいから」とか「あの酪農家がつくってるヨーグルトは食べた? 最高よ!」など、話が尽きない。
「Black-Eyed Suzie’s」が生まれたのは、1996年、マンハッタンのイーストヴィレッジ。今から20年も前、シェリルさんはすでにオーガニックに特化したカフェを経営していたのだ。
「その後、旅に取り憑かれちゃって(笑)。1年間、世界中を旅しながら、その土地の郷土料理を勉強したの」
旅を終えてニューヨークに戻ると、食とのより濃密な関係を求めて、アップステートに移住。それ以来15年以上、ファーマーズマーケットの運営に携わった。
「最初はケータリングの店を出したんだけど、地元の人から店をやってほしいと熱望されて、カフェをオープンしたの」
店内のボードにはなじみの農家の名前がずらり。それぞれの農家がつくるものの味を誰よりも熟知しているシェリルさんの料理は、シンプルでもソースやフレーバーに小技が効いていて、それがいっそう素材の味を引き立てている。
「主役は食材だから」とシェリルさん。ファーマーズマーケットの運営役を退いた今も、地元農家の応援団長なのだ。
» PAPERSKY #51 Upstate New York | Farm & Table Issue