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最高にバランスのとれた暮らし|Editor’s Note #51

, 2016/08/03

ニューヨークと聞くと、たいていの人はマンハッタンの高層ビル群やブルックリンのヒップスターをイメージするだろう。忙しい人々、タクシーのクラクション、スライスピザ、そして深夜のライブや混雑した地下鉄が頭に浮かぶかもしれない。でもたった1~2時間、“ビッグ・アップル”の北、つまりアップステート方面へ旅すれば、“本物のアップル”が実っている。そこには多くの小規模な農園があり、ヒップな若いファーマーたち、とりわけ女性たちが新鮮な野菜を育て、クオリティの高い食材を小さなレストランに卸している。そうしたレストランを経営するシェフの多くは、もともとニューヨークで活躍していたトップシェフたち。彼らは澄んだ空気やのどかな風景を求めて移住してきたという。

かつてニューヨーカーだったシェフたちが、よりフレッシュでヘルシーな食材を、より安く手に入れられるとあって、アップステートに引っ越したというわけだ。それにしてもどうして彼らは、こんなにも品のあるすてきなレストランをこの地につくることができたのだろう…? 良質な食材を手に入れられるから? ロケーションがいいから? スタッフの質がいいから? それはボブ・ディランの言葉にあるように、彼らが都会と田舎の「風に吹かれて」いるからにちがいない。彼らの洗練された感覚は、それぞれの空気を行き来することで育まれてきたのだ。

「Farm to Table」ムーヴメントの中心でもあるハドソンバレーは、ニューヨークの街から電車でも車でも2時間ほどの距離にある。電車が停車する小さな街もあり、車をもたないニューヨーカーでも簡単にアクセスできるのもいい。フレッシュな空気を吸って、自然のなかを散策し、新鮮でおいしい食事をすること。当たり前だけど、それが人生にとって大切なギフトであることを伝えたくて、この地を特集することにした。

今まさにアップステートで起こっている「Farm to Table」ムーヴメントの成功例が、ニューヨークだけでなく、世界の他の地域にも広がっていくことを願う。そして、PAPERSKYが愛する自然や風土、食べ物や文化に、より多くの人が目を向けるようになったら嬉しい。さあ、きれいに食べたら、アップステートの旅に出かけよう!
 
» PAPERSKY #51 Upstate New York | Farm & Table Issue
  
Balanced Living at it’s Best

When most of us think of New York our immediate thoughts likely conjure up images of the Manhattan skyline, or the hipstars of Brooklyn. We may also think of folks rushing about, honking taxis, sliced Pizza, late night concerts and crowded subways. But travel just 1 to 2 hours North or ‘Upstate’ of the ‘Big Apple’ and you’ll find ‘Real Apples’ growing from ‘real’ trees. You’ll also discover many small farms, run by ‘hip’ young women and sometimes men growing fresh food and selling their high quality produce to small restaurants usually run by ex-New York City chefs seeking fresher pastures and greener air.

Many of the chefs or ex-New Yorkers turned chef’s have moved Upstate in order to use ‘fresher’, ‘healthier’ and ‘less expensive’ ingredients. Common thought would lead us to ask ‘how can these owner-chefs make such aesthetically refined restaurants? serving such awesome food? In such beautiful locations? With such good looking and hard working staff? As Bob Dylan would tell us, “The answer, my friend, is blowin’ in the wind”. There is currently a huge desire to live a lifestyle that blends both city life and non-city time.

New York City is only a two hour train or drive away from Hudson Valley, the center of the Farm to Table movement. The Hudson Valley is spotted with train stations allowing the ‘small towns’ to be easily accessible by New Yorker’s independent on whether or not they have a car. And as we well know at Papersky breathing fresh air, trumping about in nature and eating well prepared and fresh food are some of life’s best gifts.

The Upstate Farm to Table movement is about to explode and it is our hope that it becomes a huge success not just in New York but throughout the world. Because if it does, people will come to greater appreciate nature, food and culture all of the things we love at Papersky. So in ending, leave no crumbs on your plate and travel Upstate!

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