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RYAN MACGINLEY|NYの写真家たち(1)

「パルクールって知ってる? 出発地点から目的地まで止まらずに走り続ける哲学のこと。すべては瞬間の集合体だっていう僕の創作や人生、NYの街についての考え方を反映している。僕はけっして止まることなく、動き続けていたいんだ」 […]

04/19/2016

「パルクールって知ってる? 出発地点から目的地まで止まらずに走り続ける哲学のこと。すべては瞬間の集合体だっていう僕の創作や人生、NYの街についての考え方を反映している。僕はけっして止まることなく、動き続けていたいんだ」
サンフランシスコのギャラリー、Ratio3で『Life Adjustment Center』と題する個展を開催、同名の写真集をDashwood Booksから発表した。「近所にライフ・アジャストメント・センターという名前の自己啓発センターがある。今回の個展で撮った被写体たちが、初めてヌードになることで新しい体験にアジャストしたことを考えて、ぴったりだと思った」
ライアンは写真というアートの形態をほとんど知らずに育った。写真家になってから取り憑かれたように写真集を集めた時期が何年か続いたという。「Printed MatterDashwood Booksのようにふらっと自転車で出かけられる本屋があるのも、この街の魅力」と言いながら、自身がヒントを得る場所は変わってきたという。「最近は子ども図書館で多くの時間を過ごし、ヒントを得ている。『トム・ソーヤーの冒険』のように、幼少に読んだ本を読むんだ」
ストリートキッズを被写体にした動きのある作品群で世に出たが、最近は市外に出かけてのロケやスタジオで撮る静的なスタイルにシフトしてきた。それにともない、NYで過ごす時間は半減したが、街から受けるインスピレーションは変わらないというライアン。「昔のNYはよかった、と言う人間にはなりたくない。自分が望むNYをつくればいいんだ」

 
Ryan McGinley ライアン・マクギンリー
ニュージャージー生まれ。パーソンズ美術大学を卒業後、手づくりの写真集『The Kids Are Alright』がブレイクし、2003年にはホイットニー・ミュージアムで個展を開いたアーティストの最少年記録を更新した。NYではTEAMギャラリーに所属。最近、NOWNESSで発表した動画が話題に。
http://ryanmcginley.com
This story originally appeared in Papersky No. 34.