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ビジターセンターのようなアウトドアショップ

長野県白馬。国内はもとより、海外からの訪問者も多い。日本を代表するこの山岳リゾートに今年7月、THE NORTH FACE GRAVITY HAKUBAがオープンした。木材がふんだんに使われた自然に溶け込むような大きな店 […]

12/14/2015

長野県白馬。国内はもとより、海外からの訪問者も多い。日本を代表するこの山岳リゾートに今年7月、THE NORTH FACE GRAVITY HAKUBAがオープンした。木材がふんだんに使われた自然に溶け込むような大きな店舗。開放感溢れる大きなガラス窓からは白馬連峰の山並みが間近に見える。白馬駅から徒歩数分、登山口の猿倉までは車で20分弱。その風景はまるで海外の山岳リゾートそのものである。
この数年、フィールドの近くにブランド直営店や登山用品店がオープンしている。下山後に立ち寄れるのは嬉しいけれど、装備は揃えていくことがほとんどだし、都市部のような売り上げも期待できないはず。フィールドに近いショップには、どのような思いが詰まっているのだろう。THE NORTH FACE GRAVITY HAKUBAスタッフの長谷川仁さんはこう話す。
「当店は白馬の自然とそれにアクセスするツールを提供する場です。白馬はアウトドアアクティビティも多様ですし、観光や避暑、外国の方々など四季を通じてさまざまな方が来訪されるので、幅広い客層に開かれたビジターセンターのような場でありたいと考えています。たとえば、家族連れでも利用しやすい眺めの良いカフェを設けたり、Wi-Fi環境を整え、自由に使えるPCもご用意したり。また、ワークショップやトレッキングイベントなど、白馬の自然を感じていただけるような催しを定期的に企画し、都市に住む方々と近隣の方々の両方が集っていただけるようにしています」
商品ラインナップはもちろん本格的。専門分野に精通したスタッフが商品選びをサポートしてくれる。栂池や八方池の散策前に靴を買いに来る人がいるというのもフィールドショップならでは。お土産に限定品を買って行く人も多いという。2階にカフェが併設されているのも特徴で、買い物ではなく連日カフェにやって来る長期滞在者もいるのだとか。下山後、登った山を眺めてコーヒーを飲んだり、ロングドライブ前にゆっくりしていったりと、他の店舗には見られない利用もされている。
さまざまな人を受け入れ、気軽に立ち寄ることができる心地良い場所。そこには自ずと山の情報が集まり、さらに多くの人々が集うに違いない。アウトドアショップという枠を超えた、新しいショップのあり方がここにある。