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STUSSY Livin' GENERAL STORE presents Letterpress Poster

誰かが語りかけているかのような、微妙にかすれた文字のひとつひとつ。活版印刷ならではのアナログ感が漂うポスターを一枚ずつ手作業でプリントするのは、このファクトリーの主、ジェームス・ラングだ。創業はなんと1906年。オフセッ […]

06/23/2015

誰かが語りかけているかのような、微妙にかすれた文字のひとつひとつ。活版印刷ならではのアナログ感が漂うポスターを一枚ずつ手作業でプリントするのは、このファクトリーの主、ジェームス・ラングだ。創業はなんと1906年。オフセット印刷が当たり前の現代、古風な技法を用いて質の高い印刷物をつくり続けている。
「木版のフォントは約600種類で、メタル製のフォントはざっと400種類。このなかからベストな文字の形を選んでいくんだ。このポスターの版を組むのはおよそ4時間くらいかかったかな。ここにないくらい大きな文字が必要なら自分で彫ってつくる。昔はこのやり方しかなかったからね」
そう言いながら輪転機に手を掛けたジェームス。見れば、そのマシンには1897年製と刻印されていた。じつに100年以上も前の装備と古き良き技法によって一枚一枚、味のあるポスターが仕上がっていく。
「目指すのは完璧な仕上がりだけど、どうやっても100%同じようには刷り上がらない。でもその風合いがいいっていうお客さんがまだまだいてね。おかげでときには徹夜で作業するなんて日もあるよ」
なかなかお目にかかれない活版ならではの仕上がりを求めて、全米中からオファーが舞い込むとか。結婚式の招待状や名刺、レストランのメニューなど、個性とぬくもりを紙上で表現できるその技法は、まだまだ高いニーズを誇る。
 
今回、このHorwinski Printingにポスター印刷を依頼したのは、どんな仕上がりになるか読めないのがおもしろいと考えたから。コンピュータでつくった文字では出てこない感触や、生々しく伝わる言葉の意味。ポスターとして貼りたくなるような価値がたしかに生まれたと思います。
(池田陽介/ランドスケーププロダクツ)
STUSSY Livin’ GENERAL STORE
ステューシー リヴィン ジェネラルストア
南カリフォルニアで生まれたクロージングブランドSTUSSY(ステューシー)が「新しい価値観」を提案すべく2011年よりスタートさせたレーベル。飽きることのない、生活に根づいたクオリティグッズを独自の編集力で集めている。
stussylivin.jp
Letterpress Poster by Howinski Printing Co.
¥2,500 +TAX 360×560mm