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  • Photography: Yoshiaki Hirokawa
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プリミティブな雰囲気の縄文ランプ|Jomon Modern Crafts 4

, 2015/02/23

縄文時代の中ごろ、関東から信州にかけて隆盛を極めた土器の様式がある。考古学者によって勝坂式や曽利式と名づけられたそれらの土器は、厚手のボディに動物や人物、渦巻きなどを表した文様が貼りつけられたダイナミックな造形が特徴的。その土器片を、平田篤史さんは小学校の入学式の日に拾った。
「裏山に行ったら崖から土器が出ていて、洗ったら文様が現れて衝撃を受けたんだ。同時にこれと同じものをつくりたいと思ってね」

そこから平田さんの縄文造形作家への道のりは始まる。博物館に行っては土器を観察し、山で粘土を採り、小さな器をつくって焚き火で焼くこと6年間。卒業時には、粘土を見分ける目と焼き方の基本をマスターしたという。そんな平田さんのつくる縄文式土器は、博物館からレプリカ制作の依頼がかかるほど、本物と同じ風合いをもつ。秘訣を訊ねると、「今使っている粘土は八王子の土に山梨の笛吹川の砂を混ぜたもの」とのこと。自然に100%依存していた縄文人の技術に近づくには、自然の素材を使うのがいちばん。そのために日々の食料もなるべく自然調達を心がけているのだとか。アイヌとの交流が深く、北海道に出かけたときは狩猟したエゾシカの肉や皮、山菜を持ち帰ることも多い。

「実践するのが性に合っているんだ。小学生のときにこの土地の縄文文化をルーツに生きると決めたからね。俺のアイデンティティは縄文。アイヌの友人からよく言われる“お前、アイヌになれ”ってね。でも“嫌だ”って言うんだ。俺は縄文人でいいんだって(笑)」

平田篤史 Atsushi Hirata
むかご工房主宰。縄文式土器、石器、木彫などの制作や指導を行う。12月29日に代官山UNITで開催の「ONENESS MEETING〜縄文と再生」に参加が決定。1月15日からは自由が丘のギャラリーるなんにてアイヌの作家、結城幸司との二人展を開催予定。
 
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