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  • Photography: Cameron Allan MckeanPhotography: Cameron Allan Mckean
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山の怒り | マタギ Akita Mountain Hunters 1

, 2015/01/22

日本の北西端には、山の神からクマを授かる土地がある。その地で、マタギが狩りに出かける準備をしている。何世紀も前からやってきたように、手で鍛えた刀、鉄砲、魔除けで身をかため、秋田県の山林のなかで何日も過ごしながら、ツキノワグマをはじめとするさまざまな動物を狩り、その皮を衣類とし、肉を食糧とし、内臓を薬としてきた。

腿に達する深さまで積もった雪と、身を切るような冷たい風が舞い上がる。雪まじりの風が顔に吹きつけるなか、狩人たちは必死で森のなかを進む。クマの毛皮を身にまとい、刀と銃を携えて探しているのはツキノワグマである。このシーンは現像されて、北秋田市のマタギ資料館の壁に貼られている。その写真に切り取られたマタギの姿には、決して負けないという強い気持ち、疲労、そして不安が伝わってくる。かつて彼らは厳しい自然と神々を敬い、共存する人々であった。

現役のマタギは、数えるほどしかいない。彼らは今、山の神より姿を見るのが難しい相手と闘っている。過疎化、森林の伐採、政府の規制などの「行為」である。私たちは現役のマタギとしては最高齢の松橋吉太郎の話を聞くために、北秋田の地を訪れた。松橋は81歳。玄関に吊り下げられたクマの毛皮の上着を横目に見ながら、居間の長椅子に座った。仕留めたクマの写真が壁にずらりと並び、ビンに入った熊脂が置かれている(「料理に使ってるんだよ」と彼は言った)。

松橋は、存命中のどのマタギよりも時代の変化を数多く経験してきたはずだ。戦後の食糧難の時には、地元の人々のためにマタギが狩りをしたという。ブナの森が伐採され、代わりに売るためのスギが植林されたこともあった。工業化と近代化の波が押し寄せ、一度は北秋田の地に移り住んだ多くの人が、都会へと去っていったこともあった。

「親父もじいさんもマタギだったけど、兄弟でマタギになったのは俺だけだ」と松橋は語る。マタギの道に入ったのは12歳のころ。当時は山刀だけを使って狩りをした。その短く、よくしなる鉄製の山刀は「ナガサ」と呼ばれる。20歳になって、初めての猟銃をもらった。だが、単に獲物の居場所を探して狩ればよいわけではない。昔からマタギは、嫉妬深い山の女神の怒りをなだめることに細心の注意を払ってきた。山からの贈り物であるクマを授かるためには山への礼節が必要だと考えていたためだ。山の女神に「自分より醜いものがある」と喜んでもらうために、醜い見た目の魚であるオコゼの干物を携えて魔除けにしたという。

だが、松橋にとって、山は「宝物であり、生きるための糧」だ。「山はすべてを与えてくれる。薬も、山菜も、クマも、食べ物も、なんでも手に入る」という。松橋の後について小道を歩いていくと、森のなかに小さな神社があった。彼らは狩猟の前に必ずここに立ち寄り、民族誌学者のマルセル・モースの言う「自分自身の一部」を奉納する。ただし、山の神にも捧げられないものがある。神社の扉を閉めているときに目に入った山刀を、見せてほしいと頼んだ。「この刀は俺の魂だ。他の人間には絶対に使わせないよ」。
 
松橋吉太郎
マタギ。現役最高齢のシカリ(頭領)。鉄砲打ちの名人でもある。
 
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name
北秋田市
place
秋田

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