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エレッセが提案する、新たなテニス体験の機会

一昨年実施された調査によれば日本のテニス人口は約373万人。この国でテニスを楽しむ人の数は、まちがいなく長期的な減少傾向にある。その大きな理由のひとつに、テニスコートの少なさが挙げられるだろう。約20年前と比べ、日本国内 […]

08/19/2014

一昨年実施された調査によれば日本のテニス人口は約373万人。この国でテニスを楽しむ人の数は、まちがいなく長期的な減少傾向にある。その大きな理由のひとつに、テニスコートの少なさが挙げられるだろう。約20年前と比べ、日本国内のコート数は約2/3ほどに激減。東京では、プレーしたくてもコートが予約待ちで2ヵ月先までいっぱい、なんて状況が定着してしまっている。こうした現状を打破し、再び日本のテニスシーンに活気を取り戻そうとしているブランドがある。1959年にイタリアで創業し、今では世界中の誰もが知る、ellesseだ。テニス事業グループの畑野健一マネージャーは言う。
「コートが取りづらいという状況も問題ですが、まだプレーしたことのない人がテニスの楽しさを知る機会も少ない。私たちはこのスポーツの楽しさが多くの人に見過ごされている現状を、非常にもったいないと感じていました。そこで今、注目しているのが山中湖なんです。かつてはシーンの中心とも言われたこの場所で、新しい時代のテニス・カルチャーをいろいろな形で提案していきたい」
現在、山中湖にあるコートはなんと1,000面以上でほぼ一年中、予約可能な状態。都心から車で2時間以内と絶好のアクセス事情ながら、意外にも穴場スポット化してしまっている。そんな場所で開催される注目のイベントが「TENNIS JAM IN YAMANAKAKO」だ。内容は、テニスにまつわる迫力の映像を巨大スクリーンで上映するというもの。夏の夜、気持ちのいい屋外でテニスの醍醐味を体感できるというユニークな試みである。このイベントを通じ、山中湖のすばらしい環境と、このスポーツのもつエキサイティングな一面を再認識してほしいと畑野マネージャーも意気込む。
「ellesseはこれまで、クリス・エバートやボリス・ベッカーといった世界中の名選手たちをサポートしてきました。世界レベルのプレーがテニスシーンを活気づけるということを私たちは痛感していますし、名選手たちの熱戦を迫力の大画面で見られる機会なんてそうはないですからね。より多くの人にこのスポーツの奥深さを再認識してほしいし、同時に、富士山の目の前でプレーする気持ち良さをあらためて知ってほしい。これだけ多くのコートが常時、空いているという状況ももちろん伝えたいですね」
 
現地での取りまとめに力を尽くす平野旅館民宿組合の天野猶治さんは、山中湖のポテンシャルについて誇らしげにこう語った。
「学生の合宿が多いという事情から、私たちはあえてクレーコートの充実に力を入れてきました。クレーは膝に負担が少なく、快適にプレーできますからね。水はけが悪いという印象もありますが、私たちはいつでも楽しんでもらえるよう毎日、整備している。全仏オープンを見てもわかるように、整ったクレーは天然芝よりイレギュラーも少なく理想的なコートなんです。そういうことさえ知られてない現状は非常に残念ですが、一度プレーしてもらえれば絶対にこのコートのクオリティを感じてもらえる。7月のイベントは私たちにとっても、コートが取れない都会の人にとっても、まさに絶好の機会ですよ」
かつて、天皇陛下がプレーしたのをきっかけに爆発的なブームとなった国内のテニスシーン。昭和47年に日本の先駆けとしてプレーの場を広く提供した山中湖は、このスポーツの歴史だって感じられる場所だ。赤く染まる美しいクレーコート上で、天野さんの語気に力がこもる。
「赤いアンツーカーだとそんな優雅な雰囲気も出るだろうと考えて、最高の土を静岡から調達し、3年もかかって整備した。もともと高貴なスポーツを、今では誰でも楽しめるのがテニスの魅力ですからね。私たちのルーツにはロイヤルなイメージがあるし、ellesseのエレガントさはこれにぴったり合致する。これもイベント開催を決めた理由だし、こうしたテニスのイメージをあらためて感じてほしい。イベントを通じて、日本一、環境の整った山中湖でテニスをするという一種のステータス感を、きっと味わってもらえると思いますよ」
 
7月末に山中湖で開催されたイベントはこちら。
» Tennis Jam In Yamanakako|PAPERSKY