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収穫も料理のひとつ|PAPERSKY food club

富士山の麓、富士宮市北山にあるオーガニック農園「北山農園」。私は昨年の秋、静岡で開催された本誌主催のツール・ド・ニッポン in 静岡の前夜祭で、ここの北山農園さんのお野菜を使わせていただいたのがきっかけで知り合った。それ […]

01/06/2014

富士山の麓、富士宮市北山にあるオーガニック農園「北山農園」。私は昨年の秋、静岡で開催された本誌主催のツール・ド・ニッポン in 静岡の前夜祭で、ここの北山農園さんのお野菜を使わせていただいたのがきっかけで知り合った。それからずっと農園に遊びにいきたいなと思いつつ、つい先日、やっと伺うことができた。自宅から海沿いを走って1時間ちょっと。すごく大きなキンモクセイの木とオレンジ色の花と甘い香り。私が住む葉山よりも少し早い秋の空気と風景だった。
「目印ないから迷うでしょ〜」とオーナーの平垣夫妻と看板猫のトラ、看板犬のテンテンが出迎えてくれた。まったく目印はないけれど、自然だけど手入れの行き届いた畑とかわいい赤いトラックがあって、雰囲気でわかった。農園にはケータリングのディスプレイにもってこいのかわいいカボチャや野性味あふれるハーブ類、ハロウィンオレンジや濃い黄色、黒、白のきれいな秋色の茄子、料理をいっそう美味しく手助けしてくれそうなマイクロトマトもワサワサなっていた。農家さんと一緒に野菜の穫りかたとか、美味しい合図とか、料理の話とかをしながら野菜の収穫をした。すごく楽しい! 平垣さん夫婦も「もっとこういうコミュニケーションがしたいんだよねー!
料理人の方、みんな遊びにきてほしい!」って嬉しそうに話していた。それはすごく大事なことだと思う。畑で見る野菜は全然違う顔をしているから、また違う料理のインスピレーションが浮かんでくる。
11月に入れば食べごろになるであろう葉野菜や根菜の小さな葉がひょこひょこと、でもシャキッと土から顔を出して、日が暮れる寸前の夕陽の光に照らされていた。
1カ月もすれば、もっと寒さも深まっているだろう。けど、畑の野菜は美しく色とりどりな、モロッコのカーペットみたいになっているのだろうな、とイメージしながら次の収穫を楽しみに待っていよう。
 
This story originally appeared in PAPERSKY’s ARGENTINA | ART Issue (no.43)