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  • Takeo Okuma

倉敷美観地区、再訪のすすめ

, 2013/10/29

最近久しぶりに倉敷を訪ねた。近頃はデニムの世界的産地としてもすっかり有名になった倉敷市。でも今回向かったのはあの白壁の蔵が立ち並ぶ定番スポット「倉敷美観地区」である。
 
その美観地区の顔とも言える存在が大原美術館。日本初の西洋美術館として開館したのが1930 年。上野の国立西洋美術館よりなんと30 年も前に誕生しているというのだから驚きだ。コレクションも素晴らしく、ただ観光地にある美術館だなんて思ったら大間違い。セザンヌの『風景』という絵が私のお気に入りで行くたびに長い時間眺めている。併設されている工芸・東洋館もおすすめである。

工芸、民藝好きなら忘れてはならないのが倉敷民藝館。『少年民藝館』という本で初めて「民藝」というものに触れた私にとって、著者である外村吉之介が初代館長を務め、氏が蒐集に尽力した素晴らしい世界の民藝品が展示されたこの場所はちょっとしたサンクチュアリだ。今でも倉敷が工芸の盛んな地であり、多くの工芸作家が活動しているのは氏と民藝館の存在なくしては考えられないだろう。

その外村吉之介の進言によって生まれたという私の大好きな場所が美観地区にはもうひとつある。日本各地の郷土玩具を集めた日本郷土玩具館だ。今も作り続けられているものから、すでに途絶えてしまった貴重なものまで、素朴で人間的、そしてなんとも愛らしい郷土玩具たちが所狭しと展示されている。この健気な郷土玩具の存在にこそ、今日も生きている民藝的ものづくりの精神を感じてしまうのは私だけであろうか。玩具館の大賀紀美子館長は若い頃から外村先生の薫陶を受け、民藝や郷土玩具の魅力にとりつかれたというひとり。今は地元の工芸作家たちに慕われるお母さん的存在でもある。

「ああ、また倉敷に帰りたい」そんな気持ちにさせてくれた今回の旅。修学旅行以来かな、なんていう人にこそぜひ再訪してほしい。きっと新しい発見があるはず。

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倉敷
place
岡山
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