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津田直 BACK DOOR -桜のゆくえ-

project room sasaoでは二年振りに津田直の個展を開催いたします。2010年個展開催時には、作家が奥琵琶湖を舞台に制作し国内外で数多くの反響を呼んだシリーズ「漕」(Kogi)より展示。会期中には華道家を招き […]

04/27/2012

project room sasaoでは二年振りに津田直の個展を開催いたします。2010年個展開催時には、作家が奥琵琶湖を舞台に制作し国内外で数多くの反響を呼んだシリーズ「漕」(Kogi)より展示。会期中には華道家を招き、写真作品を前に桜が生けられ、満月の浮かぶ写真作品と共に会場は香り高き空間として浮かび上がり、観客を近江の水辺へと誘いました。あれから早々二年、2012年春季を迎え津田は東北から制作がはじまったという新作「BACKDOOR」を上野の森美術館にて開催された展覧会(VOCA2012展)にて発表。今春、その新作が東京を経て秋田にて再び花開きます。(project room sasao HPより)
これまで現代美術というフィールドで写真作品を中心に活動してきた気鋭の写真家・津田直にとってランドスケープは永久的なテーマであり、彼の風景論を語る上で代表的なモチーフとなりつつありますが、新作では縄文土器と桜をモチーフとした、まるで静物と向き合う時のような陰影に満ちた造形が映し出されているのが印象的です。作家は「野生の思考は衰えたことなどない、いつでも僕らの足元に眠っているのだ」という。永い歳月を暗闇に過ごし、再び地上に還ってきた縄文土器に桜が生けられた時、我々はいかなる呼吸を通して花を見ることになるのだろうか。そしてどこへ辿りつくのだろうか。
会場では新作二点の大判プリントに加え、震災後に福島にて花開き撮影された桜の写真も合わせて展示いたします。又、会期中には作家が秋田にて親交を深めた知人も参加して、新作への構想や東北にて撮影され現在海外巡回中の国際展(国際交流基金主催/「東北―風土・人・くらし」展)についての報告なども含めたスライドショー&トークイベントを開催いたします。
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津田 直 Nao Tsuda
「BACK DOOR -桜のゆくえ-」
会期:2012年4月29日(日)~5月12日(土)7・8日休廊
時間:12:00-19:00
入場料:無料
会場:project room sasao
住所:秋田県秋田市大町3丁目1-12川反中央ビル3F
電話:018-866-1559(ココラボラトリー内)
協力:AI KOWADA GALLERY、片桐功敦
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団
WEB:http://projectroomsasao.net/
*会期中企画
アーティストトーク
「土からことばへ 器から歌へ 花から光へ」
|僕らは果たして土のことばを書き取っただろうか。
|器を手に歌い踊っただろうか。
|花が運ぶ光を見届けただろうか。
数年前に東北を旅したとき、偶然出会い手にした土器片。縄文への旅はそこからはじまり今日に至る。会期中に開催されるトークイベントではフィールドワークを通じ撮影された記録写真をスライド投影しながら、ゲストを交え作家自らが想いを語る。
日時 :4月30日(月・祝) 13:30開場 14:00開始
ゲスト:津田直| 庄内昭男(昭和堂店主)
会場:川反中央ビル内
参加料:1,000円(1drink付)※要予約
〈プロフィール〉
津田直(つだなお)
1976年神戸生まれ。ファインダーを通して古代より綿々とつづく人と自然との関わりを翻訳しつづけている写真家。2001年より国内外で多数の展覧会を中心に活動。2010年、芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)受賞。作品集に 『漕』(主水書房)、『SMOKE LINE』(赤々舎)、『近づく』(AKAAKA+hiromiyoshii)、『Storm Last Night』(赤々舎)等。作家webサイト:http://www.tsudanao.com
庄内昭男(しょうないあきお)
1949年秋田市生まれ。暮らしの文化、ぬくもりを後世に伝える骨董屋。「アート&クラフト昭和堂」店主。前職では秋田県立博物館にて長年にわたり考古学を担当。2004年の同館リニューアルオープン時には縄文時代のコーナーを企画。縄文に関する研究では主に、縄文貝殻紋の研究や大型磨製石斧の紹介など。
○会期中、同フロア書籍「まど枠」にて津田直ブックフェアを開催いたします。
まど枠HP http://madowaku-books.com/