Menu Links
  • Photography: Tetsuya Yamamoto

旅のご褒美は、宿場ごとの美味いもの(府中〜藤枝)

, 2011/08/12

江戸から19 番目の宿場、府中は現在の静岡市。ここは徳川家康のお膝元で、『東海道中膝栗毛』の著者、十返舎一九の故郷でもある。弥次さんの故郷も府中という設定だ。市内を流れる安倍川のほとりには江戸時代、川越えをする人が集ってにぎやかだったという。そんな河畔の名物は、きな粉餅にまだ当時珍しかった砂糖をかけた高級品で、五文もしたことから五文採餅と呼ばれた餅。付近の金山へ検分に来た家康に、金山の金粉とかけて「安倍川の金な粉餅」として献上したところ、その機智を家康が褒め、以後安倍川餅と呼ばれることになったという。「当時の砂糖は、薬と同じくらい値が張る高級品。だからこの餅の噂が街道筋をとおして広まったんだろうね。当時は安倍川のほとりに餅屋が何軒もあったけど、江戸から続くのはいまじゃうちだけ」。そう教えてくれたのは、1804年創業の石部屋の15代目、長田 満さん。江戸時代は茶屋として酒も出したそうで、わさび醤油で食べる「からみ餅」の品書きがその名残を伝える。店内の小上がりで食べるつきたての餅の味は格別だ。「東海道は、歩き疲れたころにちょうど美味い名物が出てくるようになってるでしょ。身体が欲するからね。次は精のつくとろろ汁が待ってるよ」

とろろ汁が名物なのは、丸子宿。1569年創業の丁字屋は、いまもとろろ汁を求める人で盛況だ。広重が『東海道五十三次』で描いた丸子は、茶屋のクローズアップ。そこで、とろろ飯をかきこむ2人の旅人は、弥次喜多がモデルだともいわれる。旅人はこの先の難所、宇津ノ谷峠を前に、そろってとろろで精をつけたのだ。その峠の名物は、前述の十団子。団子で人食い鬼の厄をやり過ごし、峠越えで疲れたころの藤枝宿では疲労回復の良薬、くちなしで黄色く染めた染飯(そめいい)が待っている。

Tags:









ジョン・レノンも敬愛した、禅師の教えに触れる|東海道4

一行は沼津市に入り、江戸から数えて13番目の宿、原を目指す。ここには臨済宗中興の祖、白隠禅師ゆかりの… »STORY

関所も怖い、天下の険(東海道③ 箱根 → 三島)

小田原を抜けると天下の険、箱根八里の山越えが待っている。箱根宿は東海道五十三次のなかで最も高い場所に… »STORY

ういろうの元祖は、小田原にあり|東海道② 小田原→平塚

横浜市を横断し、平塚を過ぎて大磯に入ると、潮の香りが漂ってくる。西行法師も訪れて歌を詠んだという鴫立… »STORY

芭蕉も泊まった旅籠で、江戸情緒に浸る(御油〜岡崎)

現在の愛知県豊川市にあたる御油の宿場は、姫街道が再び東海道に合流する地点。御油と次の赤坂は、江戸時代… »STORY

由比で江戸のポップアートを学ぶ(蒲原〜興津)

原から吉原を経て、静岡市の蒲原へ。広重の『東海道五十三次』で蒲原は雪景色として描かれるが、この地の気… »STORY

江戸の老舗をめぐって、多摩川越え(日本橋〜川崎)

PAPERSKY版・東海道中のスタート地点は、日本橋。お江戸日本橋から目指す京の三条大橋までは、全長… »STORY

旅の絵から読む、江戸の文化史

旅という新しい娯楽が日本で生まれたのは、江戸時代のこと。それと連動するように、当時、美術の世界でも旅… »STORY

すべての時間に続く道 | 日本の旅のルーツ、東海道(No.36)

いまから約400年前の江戸時代、多くの旅人が行き交う、世界でもっとも安全で、クリーンな街道があった。… »STORY

keen

東海道を歩くための理想的なシューズ|KEEN

東海道の旅でルーカスが履いているKeenのシューズは、街道を歩くための理想的なパートナー。なぜなら東… »STORY

TOKAIDO

東海道の旅のパートナー、現代の旅人・ルーカス B.B.

「いまって、昔の人の考えかたとか、過去のものを一回ゆっくりと見直してみるべき時代なんじゃないかと思う… »STORY

TOKAIDO

PAPERSKY No.36 東海道を歩く旅 発売

“この歴史的な街道にはいまなお当時のにぎわいを感じられる街並みが残り、タイムトリップでもしているかの… »STORY

name
丁字屋
place
静岡
address
静岡市駿河区丸子7丁目10-10
phone
054-258-1066
link
website

© 2008-2018 Knee High Media. All Rights Reserved.