Menu Links
  • NEW YORKPhotography: Yuri Shibuya

ニューヨークの旅のパートナー、写真家・若木信吾

, 2010/12/02

高校を卒業して渡米し、ニューヨーク州北部で写真を勉強した若木信吾さん。1994年から1995年にかけて、駆け出しの2年弱を過ごしたこの街は、若木さんにとって特別な街だ。「初めてNYに来たのは1989年。クレイジーな人が多かったし、怖いイメージだった。卒業後に住みはじめたら、バブル手前で治安がだんだんよくなって、友だちも増えて、夜中に出歩いたりもできるようになった。いまは、さらに住みやすい場所になって、僕がいたころとまったく違う、新しいニューヨークだなと感じる」

15年前、若木さんが暮らしながら撮っていたNYと、今回の旅で撮ったNYは、若木さんのなかでどう変わったのだろうか?
「当時は、たとえばスケートボーダーのように、ちょっと危ういカルチャーに惹かれていたし、もっとぎらぎらしたものを探して、夜の街や人混みに出かけていったりした。いまは同じ街を撮っていても、いつどこでなにを撮ったか、という時間の記憶が残らないような方法で撮っている。記録するために撮っていた写真が、最近では記憶とリンクしなくなってきたんだ」

NYで生き残ろうと必死だった若木さんがNYを離れることを決めたきっかけのひとつが、仕事でNYにやってきた高橋恭司氏のアシスタントをしたことだった。
「NYのシステムのなかでどう生き残るかに捕われていた自分に、高橋さんがアルフレッド・スティーグリッツの話をしてくれた。純粋な写真の話だった。アメリカに来る前に、そういう写真が好きだったことを思いだして。そんな日本人がいるんだったら、日本に帰るのもおもしろいかもしれないって思った」

ひと言で「写真」といっても、ファッション写真、ストリート写真というようにセグメントに分かれ、自分の世界の外で起きていることが見えなくなりがちな土地柄だから、離れて初めてわかったことも多かったという。

今回の旅で会えたアルバート・マイズレスのような作家がいることも、この街を離れたからこそわかったこと。NYを離れてから、長い時間をかけて忘れた未練を、今回の旅で思いだした、という若木さんに、けっして優しくないNYの最大の魅力はなにかと訊いた。
「いろんな場所から野望をもってやってきて戦っている人たちの気迫に満ちている。この街で暮らすということに対する思い入れも強い。そんな街は世界中、どこにもない。歩いているだけでエネルギーの刺激を受けるよね」

Tags: , , ,









難易度に合わせて選べる複数のトレイルが魅力|Train to Trail (4)

ハリマン州立公園には複数の入口がある。おすすめは、スローツバーグとタキシードの入口だ。ハイキングを始… »STORY

マニトウ自然保護区の森を巡るトレイル|Train to Trail (3)

マニトウ自然保護区は、ハイキング初心者や、ゆっくりハイキングを楽しみたい人におすすめのスポット。ニュ… »STORY

絶景を求めてブレイクネック・リッジを歩く|Train to Trail (2)

ブレイクネック・リッジは、コールド・スプリングス地域で最も人気のあるハイキングスポットのひとつ。人気… »STORY

SUE KWON|NYの写真家たち(5)

10代にパリで見たセバスチャン・サルガドの個展が、写真をはじめるきっかけに。「サハラ砂漠の飢饉の被害… »STORY

ハドソンバレーの最高峰、ビーコン山へ|Train to Trail (1)

週末になるときれいな空気を求めて、ブルックリンからアップステートへ。車の代わりに公共交通機関をフル活… »STORY

DAVID HORVITZ|NYの写真家たち(4)

2冊めの著作『Everything That Can Happen In A Day』が刊行。たとえ… »STORY

PETER SUTHERLAND|NYの写真家たち(3)

父親を亡くして自分を持て余していた時期に、カメラを手に取ったことが写真をはじめるきっかけになった手づ… »STORY

Table on Ten 地元農家が集う、キャッツキルのハブ・ステーション

キャッツキル山地の北側。曲がりくねった道をえんえん走ったところにあるブルームビル。過疎化が進み、人口… »STORY

Swoon Kitchenbar アップステート・フードカルチャーのパイオニア

アップステートの取材中、農家でもレストランでもよく耳にした「Swoon」という名のレストラン。誰もが… »STORY

Lady Jayne’s Alchemy ガーデンから生まれる、奥深い発酵の世界

すべての始まりは、自宅でつくった手製のビネガーだった。知るほどに奥深さを増す「発酵」の世界に魅せられ… »STORY

Murray’s 気鋭のデザインカフェが、19世紀の教会に出現!

チボリはジャーマンタウンの少し南に位置する町。ランドマークはアート関係を志す学生が集うバード・カレッ… »STORY

NYの日常に花をもたらすフラワーファーム|Saipua Flower Farm

2006年、ブルックリンにオープンした生花店「Saipua」。葉物や枝物を取り入れたリラックス感のあ… »STORY

Gaskins 小さな街に灯りをともす「みんなの食堂」

月曜日の午後6時。週始めというのに、「Gaskins」のテーブルはテラス席まで満席だ。訪れているのは… »STORY

「コーポラティブ・ファーム」という考え方|Letterbox Farm Collective

ハドソンのファーマーズマーケットで、ひときわ明るい雰囲気を放つブースを見つけた。店に立つのは全員20… »STORY

Black-Eyed Suzie’s 地元農家を知り尽くしたオーガニックカフェ

ハドソンバレーの農家について知りたいなら、「Black-Eyed Suzie's」に行けばいい。そう… »STORY

PAPERSKY Interview 佐久間裕美子/ライター

アメリカに留学し、そのまま居ついて、早くも人生の半分。そのほとんどをニューヨークで過ごしながら、だん… »STORY

Fish & Game 地元食材から学び、変化する。進化系ファインダイニング

今、ハドソンで最も予約の取りにくいレストランを挙げるとすれば、まちがいなく「Fish & Game」… »STORY

Phoenicia Diner 農場直結! 新しい時代のダイナー

豊かな自然が残るキャッツキル自然保護区に「マンハッタンから車を飛ばしてでも行きたい!」と話題のダイナ… »STORY

老舗ファームも柔軟に進化中!|Samascott Orchard

別名「ビッグ・アップル」と呼ばれるニューヨークシティ。その由来は、ニューヨーク州におけるリンゴ生産量… »STORY

マップでめぐるブルックリン|+10 City Maps No.18 Brooklyn

PAPERSKYがセレクトした街の魅力をマップで伝える「+10 City Maps」。第18弾はニュ… »STORY

兄妹で切り開く 、新しい酪農の可能性|Chaseholm Farm

かつてハドソンバレーは畜産や酪農もさかんな地域だった。が、この30年で全米の畜産・酪農家は一気に大規… »STORY

「複合農家」という新しいファームの形|Made in Ghent

「これが地図だから、自由にまわって」。と渡された手書き地図。歩き始めるとどこからともなくアヒルたちが… »STORY

アートからファームへ。華麗なる転身|Star Route Farm

キャッツキルはかつて農業で栄えたエリア。高齢化などにより一度は廃れた農業を近年、若い農家たちが復活さ… »STORY

アップステートで生まれた東海岸流「EAT GOOD」カルチャーを巡る

元来「アップステート」とはニューヨーク州の北部・中部・西部地域、つまりニューヨーク市とロングアイラン… »STORY

料理研究家・山戸ユカさんと旅するニューヨーク・アップステート

近年、ニューヨークの都市部から若手農家が続々と移住しているというアップステート。マンハッタンから電車… »STORY

編集長ルーカスが選んだニューヨーク・アップステートみやげ

編集長ルーカスがニューヨーク・アップステートでみつけた旅のおみやげを、PAPERSKY STOREに… »STORY

place
ニューヨーク

© 2008-2018 Knee High Media. All Rights Reserved.