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地元民の集いの場所、エメラルドの温泉銭湯

津軽平野の南端にある平賀町(現・平川市)。夕暮れ時になると、洗面器を片手にした地元の人たちがどこからともなく現れる。それもそのはず、この町は20か所もの温泉浴場がある青森屈指の出で湯の里なのだ。なかでも日本一の温泉銭湯と […]

11/11/2010

津軽平野の南端にある平賀町(現・平川市)。夕暮れ時になると、洗面器を片手にした地元の人たちがどこからともなく現れる。それもそのはず、この町は20か所もの温泉浴場がある青森屈指の出で湯の里なのだ。なかでも日本一の温泉銭湯と評され地元の人たちに愛されているのが、ここ「新屋温泉」。社長の丹代辰五郎さんが約20年ほど前、20人ほどの仲間とともに掘りあてた温泉は、目にも鮮やかなエメラルドグリーンの硫黄泉。湯質はつるつるした肌触りで、小さな気泡が出るのも特徴だ。浴槽中央の湯口からは流れだす豊富な湯は、湯縁からざばざばとあふれるほど。緑の色は天候によっても多少色味が異なり、人が入って空気に触れればいっそう濃くなるという。「緑色は気が休まるし、いいんだよ」と言う、齢80を超えた社長のつやつやした顔が湯の効果を語っていた。農閑期の冬は、ご近所さんが昼夜ともなくやってくる。訪れた時にも、社長とも長年のお仲間という、温泉なじみの仲よし4人衆が談笑していた。
編集元の記事:Papersky No.20 青森特集 P.46