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  • Photography: Katsuyoshi Ueno
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ロシアの国際ユースフォーラム・キャンプ

, 2010/07/23

7月1日から8日までの8日間、 ロシアのセリゲル湖畔でInternational Youth Forum Seliger 2010が行われた。会場となったセリゲル湖はヴォルガ川流域の一部で、モスクワの北西、バスで5~6時間ほどの距離にある。都会を離れ、時折小さな町を通り過ぎながら、ロシア郊外のだだっ広い景色が延々と続いていく。やがて森の合間に別荘やキャンプ場が見え、さわやかな保養地の雰囲気が色濃く感じられるようになると、セリゲル湖はもうすぐそこだ。

このフォーラムにはロシアと外国からおよそ3,000人もの若者が集まり、8日間テントでの共同生活をしながら、様々なレクチャーやワークショップ、アウトドアスポーツを行い、交流を図っていく。参加者はBusiness, Politics, Art and Designなど6つのカテゴリから予め1つを選んで登録しておく。会場に到着した後、参加者は同じカテゴリの人同士で、1組あたりおよそ20人のグループに分けられる。期間中は基本的にグループ単位での行動となる。
私が入ったグループの参加者は、半分がロシア人、その他にウズベキスタン、インド、スロヴァキア、台湾、そして日本。またロシア国内でも、ウラジオストク、スィクティフカル、北オセチア、ベルゴロド、そしてモスクワなど、様々な地域から集まっており、あらためてロシアのとてつもない広さを感じた。

キャンプはなかなか本格的なもので、1つのドーム型テントに2~3人が寝泊まりする形になっており、炊事場、テーブル、簡易シャワーが各グループに1つずつ設置されている。決して広くない区画にものすごいぎゅう詰めでテントが配置され、自分たちの会話はいつも周りに筒抜けだった。食事はグループのメンバーが交替で作ることになっており、毎日ほぼ同じ食材が配給される中で工夫して料理を作り、皆で楽しんだ。

会場はとてつもなく広い。キャンプ地のほか、レクチャーや公式プログラムで使用するステージや大テントが設置され、参加者は決められた時間に各場所へ移動して1日4~6コマほどのレクチャーやワークショップを受ける。
私が参加したArt and Designのカテゴリでは、次のようなプログラムが行われた――オペラの一場面をその場にあるもので舞台セットから再現し、英語で演じる。自分の中にある恐怖について知り合ったばかりの人達とディスカッションする、相互理解のワークショップ。コメディの基本トレーニングとして、言葉を使わず、声と体の動きでメッセージを表現する。そしてジェスチャーや発声練習を含めた実践的なプレゼンテーションスキルのレクチャーなど、演劇をはじめとした自己表現に関するプログラムが印象に残った。
機材がまったく動かない、時間を間違える、講師が急遽交代するなど、トラブルも少なくなかったが、キャンプならではのオープンな雰囲気の中、皆のアイディアで自然とプログラムが成立していった。

また、すぐ目の前に広がっているセリゲル湖では、決められた時間に泳ぐことができる。夏でも水は冷たく、深さも相当なものでなかなかスリリング。 この湖では他にウィンドサーフィンやカヤックを体験することもできる。森の中ではクライミングやサイクリングを楽しめ、さらに毎朝のエクササイズとして基本的に男性は5キロのランニング、女性はダンスや体操を行うことになっている。

この巨大な会場をひたすら移動して、一連のプログラムをこなし続けるのは体力的になかなか厳しいものがあった。しかし皆それでも元気で、たき火の近くでギターや民族楽器などを使って即興でライブをしたり、テーブルに集まってキャンドルの灯りを見つめながらお互いの話をしたり、夕暮れどきに皆でカメラを持って湖畔へ撮影会に出かけたり…限られた8日間を存分に楽しんでいた。

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セリゲル湖、ロシア

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