無数の傷にラインテープの跡、なんだか懐かしい雰囲気を感じさせてくれるこのアートフレーム。廃校となり、取り壊された小学校や中学校の体育館の床材を使って作られている。本来はチップとして砕かれてしまうこうした廃材を再利用し、新しい命を吹き込んでいるのは、静岡を拠点に活動するCONNECT. の二人だ。「ナラ、カエデ、カバ、ブナといった良質の床材がチップとして砕かれてしまうのを知り、単純にもったいないと思った」という彼らの活動は、建物の解体作業に自ら参加するところから始まる。収集した廃材を1本1本釘抜きし、表面を磨き、面取りをして…と、気の遠くなるような作業を通して、ひとつひとつ手作業で製作されるアートフレーム。白、黄、青、赤、緑といったカラーは、体育館の球技コートのライン。子供たちがつけたであろう古傷、木の風合い。そうした床材をランダムにつなぐことで、一つ一つ異なった表情を持つフレームが出来上がる。「洋画に出てくる家庭でよく見かけるような、家族写真をたくさん並べたフォトフレーム。そうした風景に心惹かれる」というCONNECT.が作るフレームは、思い出の写真を収めるのに最適。鏡にも差し替えができる。また、同じく床材を使った小さなキーホルダーも、懐かしい温もりをポケットに忍ばせておける”木ホルダー”として人気の作品だ。他にも、椅子、本棚、ラック、ドア、メニューボード、キーホルダーなど、古材やアンティークファニチャーなどの表情を活かした様々なものを製作している。
なおCONNECT.は、8月24日より開催されるディジュリドゥ奏者GOMAの絵画展「[記憶]展」において、展示のためのフレームワークを提供している。2007年に行われたTHE NORTH FACE「Mt. Fuji Project」に、GOMAとCONNECT.のK9がともに参加していたことがきっかけとなり、今回の絵画展にあたってGOMA自身が「絵を飾るフレームならCONNECT.に」という希望があったという。「GOMAさんの絵が引き立つようにシンプルなフレームにしたい」と話すCONNECT.は、「[記憶]展」 というテーマに相応しいフレームを提供するべく製作にとりかかっている。
» CONNECT. http://www.connect1725.net
» 製作風景
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