アメリカの写真家、ウィリアム エグルストンの日本美術館における初個展が、品川の原美術館で開催される。エグルストンは、カラー写真を芸術的表現の域にまで高めた先駆者であり、今回の個展は色彩の詩人の豊かな表現の世界にじっくりと浸れる内容となっている。展示作品は、「パリ」と「京都」を中心に初期の代表作を加えた、約140点の写真、ドローイングが展示される。「パリ」シリーズは、2006年から3年にわたりパリのいたるところを撮影したもの。また「京都」シリーズは2001年に制作されたもので、エグルストン自身によって選択された撮影場所でもある。エグルストンが見つめた“場所”とは? 斬新なカラーを放ちつつも、ごく日常的な視点を併せ持ち、無意識に目にしたことのある風景が切り取られている。私たちが住む世界がこんなにもカラフルで発見に満ちた世界であることを気づかせてくれるだろう。
「ウィリアム エグルストン:パリ-京都」
2010年6月5日(土)-8月22日(日)
主催 原美術館、カルティエ現代美術財団、Hara Museum Fund
会場 原美術館 東京都品川区北品川4-7-25 〒140-0001
Tel: 03-3445-0651(代表) Fax: 03-3473-0104(代表)
E-mail: info@haramuseum.or.jp
ウェブサイト: http://www.haramuseum.or.jp
開館時間 11:00 am-5:00 pm (水曜日は8:00pmまで開館/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日 月曜日(7月19日は開館)、7月20日
入館料 一般1,000円、大高生700円、小中生500円
ギャラリーガイド 日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを実施(2:30pmより約30分)
関連イベント 「ウィリアム エグルストン:パリ―京都」展 キュレーターズトーク
日時: 6月6日[日] 2:00 – 3:30pm 場所: 原美術館ザ・ホール
出演: グラツィア カローニ(カルティエ現代美術財団)、安田篤生(原美術館) 日英逐次通訳付き 料金: 2,000円(一般/入館料込み)、1,000円(原美術館メンバー及び同伴者2名まで)要予約
Tel: 03-3445-0669 E-mail: info@haramuseum.or.jp
【ウィリアム エグルストン】 William Eggleston
1939 年、アメリカ南部テネシー州メンフィスに生まれ、ミシシッピ州で育つ。大学時代にアンリ カルティエ=ブレッソンやウォーカーエヴァンズの写真集に影響を受けて写真家を志す。卒業後は郷里に戻って現在もメンフィスに住む。60年代初めはモノクロ写真を撮っていたが、次第にカラー写真に専念するようになる。1976年、ニューヨーク近代美術館写真部門ディレクターのジョンシャーカフスキーが、同館では初めてのカラー写真家の個展としてエグルストンをとりあげ、同時に写真集「ウィリアム エグルストンズガイド」を刊行。これを機に、カラー写真を芸術的表現の域にまで高めた作家の一人として名声を確立する。以後、世界各地の美術館で発表するだけでなく、諸外国で撮影した写真作品も制作し、1998年には写真界のノーベル賞とも言われる「ハッセルブラッド賞」を受賞。2008年からニューヨークのホイットニー美術館を皮切りに大規模な回顧展が欧米を巡回中。http://www.egglestontrust.com