Yohei Naruse

ボルダリング

岐阜県の山の中に引っ越してから早くも半年が過ぎようとしています。木々の芽吹きが始まったかと思うと、あっという間に葉が生い茂り、日に日に緑が濃くなっています。岐阜に住みだして、時間ができるごとにせっせと通っているのが、家の近くにあるボルダリングエリアです。岐阜県恵那市の北西に位置する笠置山には、昨年公開されたボルダリングエリアがあり、規模、質ともに国内最大級のエリアになっています。世界的クライマーの小山田大さん(『PAPER SKY』最新号に小山田さんプロデュースのクライミングジム「Project」も紹介されていました)も足繁く通い、高難度課題を次々に設定しています。

笠置山に通っていると「ボルダリングは芸術のようだ」と思います。笠置山には手つかずの岩がまだまだゴロゴロと転がっています。クライマーは岩を見て、登れそうなラインを見いだし、自然の造形であるホールド(手がかり)だけを頼りに、一連のムーブ(動き)を読み解き、組み立てていきます。まっさらな岩にラインが引かれ、ムーブが描かれていくさまは、絵筆でまっさらなキャンバスに描く絵画のようですし、流れるように繰り出される無駄のないムーブパフォーマンスはダンスを思わせる美しさがあります。ボルダリングは単なるスポーツというだけではなく、岩とクライマーが作り上げる芸術なのかもしれません。

笠置山

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